「かわいいですね」育児を負担に思う新米パパ…まさかの返事に同僚ドン引き!
主人公のパパはママと娘の香奈ちゃんとの3人暮らし。慣れない育児と仕事の両立に悪戦苦闘しながら毎日を過ごしていました。
ある日、些細なことで2歳の香奈ちゃんとケンカになり「あっちいけ!」と怒鳴ってしまったパパ。
すると少し目を離したすきに香奈ちゃんの姿が家の中から消えてしまいました。
パパは家の外を、ママは家の中を探しますが、すぐには姿が見つかりません。
さらに家の外で香奈ちゃんを探し回っていたパパは、運悪く雨で濡れた地面に足を取られ、流雪溝(雪を河川に流すための溝)に落下してしまいます。
沈んでいくパパの意識の中で思い出されたのは、香奈ちゃんが生まれたときのこと。元々子どもが苦手だったパパは、香奈ちゃんが生まれた途端不安でいっぱいになります。
父親としての自覚が持てないまま、仕事と育児に追われる毎日を過ごすのでした。
わが子をかわいいと思えない。それどころか…
香奈ちゃんの写真を見て「かわいい」と言う職場の同僚に
「本当にそう思ってる? いまだに子猿にしか見えないんだけど……」
と、思わず口から出てしまった言葉に動揺を隠せないパパ。
そのうち、自分も「かわいい」と思えるようになるはず......。
そう言い聞かせていた矢先、急遽ママが1週間入院することになりました。
ひとりで香奈ちゃんをお世話し続けるパパ。香奈ちゃんの小さな体とは反対に、大きな命の重さを痛感するのでした。
わが子をかわいいと思えないどころか、負担にしか感じなくなっているパパさん。
生まれたばかりの赤ちゃんは、お世話しなければ生きていけません。
追い詰められ、ときには気が滅入ってしまうこともありますよね。
また、ママの体調が悪ければ、パパひとりで育児をこなさなければなりません。そんな状況でも変わらずお世話していると、孤独に苛まれることもあるでしょう。
赤ちゃん期の子育ては、子どもが好きな人でもつらさを感じることがあるものです。
もしも、赤ちゃんの存在が負担でしかないと感じたときには、ひとりで責任を抱え込みすぎないことが大切。ママや友人、両親、義父母、仕事仲間などに少しでも相談したり、手を借りるなどして乗り切れるといいですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち