「私の本当の気持ちは、普通に…」そんなふうに思ってごめん。学校が苦手な息子にとって最善の方法は?
ねこじまさんの長男・まっちくんは、小学校に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したり、小学校のスクールカウンセリングや教育センターの不登校専門窓口で話を聞いてもらったりしたものの、具体的な解決法を見つけることはできず……。1年生が終わるころ、「怒ったり泣いたり、休んだりするかもしれないけど、学校で頑張るよ」と自分の気持ちを打ち明けてくれたまっちくん。ねこじまさんは、自分たちのスタイルでやってみようと決意を新たにしました。
そして2年生がスタートしましたが、4月末のある日、まっちくんの筆箱を見てみると、なんと鉛筆がボロボロの状態に! どうやらまっちくんは、鉛筆を噛んでしまっているようです。
また、別の日には部屋の床や引き出しに「やすみたい」と鉛筆で書いているのを見つけてしまい、ねこじまさんは「いつのまに……そんなに無理させてたかな……」と困惑してしまうのでした。
学校を休んだ日には、末っ子の習い事へまっちくんを一緒に連れていくにしたのですが……。
私の本当の気持ち
まっちくんは、末っ子のリトミックやリズム教室に同行し、末っ子のお世話をしながら一緒に取り組んでいました。そして教室の先生にフリースクールを紹介してもらいましたが、パンフレットを見てみると、車でも1時間以上かかる場所にあり、費用の面でも厳しいことが判明。
考えれば考えるほど、ねこじまさんは「普通に学校に行ってほしい」「それが一番ありがたい」と心の中では思っていることに気づきました。
このときのことを、
「本当に学校に行かないのが本人のためなのか、乗り越える力を奪っていないか、何度も悩みがループしていました。そしてやはり『普通に学校行ってほしい』という考えになってしまい、そう思うことさえダメな親な気がして苦しかった」
と、ねこじまさんは振り返ります。
まっちくんにとって最善の方法を探したいという気持ちも本物ですし、一方で他の兄弟や自分たちの負担を考えると学校へ行ってほしいと願うのも事実。どちらの気持ちも本心だからこそ、選択するのは難しいですね。
皆さんがもしこのような状況になった場合、どのような選択をしますか?
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著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ