マット・デイモン インタビュー イーストウッドへの信頼がもたらした生の物語
イーストウッドの演出の素晴らしさは出演した俳優全てが口にするところだが、いったい、どのような点で彼は特別であり、ユニークなのか?マットはこう説明する。「それはたくさんある。結局のところ、彼はストーリーテリングの達人なんだ。60年も映画を作ってきた彼には映画に関するとてつもなく深い知識があるので、どんなストーリーでもうまく語ることができるんだ。そして、彼にとって最大の褒め言葉のひとつは、『この映画はイーストウッドにとって、新たな出発のようだ』ということ。彼の映画はどれもとても違うタイプであり、それこそが名ストーリーテラーとしての証拠だ。この映画では、冒頭にCGがたくさん使われているし、演技経験がなかった子役の名演技がある。映画を作る上で、クリントを怯ませるものは何もないんだ。
彼は本当に何でもできる」。
ジョージと同じ境遇にあるメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)との関係、そして双子の兄を亡くした少年マーカスとの出会いなど、まさに“繋がり”がジョージを少しずつ変えていく。タイトルにある“ヒア アフター(死後の世界)”について、本作への出演を通じて考えさせられる部分があったのでは?
「死後の世界については、誰でも一度ぐらいは考えたことあるんじゃないかな。