コーエン兄弟インタビュー 登場人物をいじめ抜くヤツらの流儀!
(Photo:cinemacafe.net)
平凡かつ真面目に暮らしてきたユダヤ人の大学教授・ラリーは長年の伴侶から突然、別れを切り出され、そこからせきを切ったように数々のトラブルが彼の元へ――。善良な男が次々と厄介ごとに巻き込まれるという、実にコーエン兄弟らしい物語『シリアスマン』。本作で2010年のアカデミー賞作品賞にノミネートされ、さらに最新作『トゥルー・グリット』は今週末に迫った2011年アカデミー賞で10部門で候補に!その発表を前に、コーエン兄弟ワールド全開の『シリアスマン』がいよいよ公開。ジョエル&イーサンが作品について、自身の作品や映画製作における“流儀”について語ってくれた。
物語の舞台は1967年のアメリカ中西部。2人の子供時代を反映させたと思しき本作だが、物語の中心にいるのは子供ではなく、ごく平凡な大人のラリー(マイケル・スタールバーグ)である。
イーサン:取り組み始めたときには、大人の視点と子供の視点がもっと等分に分かれていたと思うんだけど、脚本を書いているうちに、大人の方に引き寄せられていったんだ。なぜなのかは分からないけど。
でも、僕らはこの作品を自伝的なものだとは思っていない。