吉沢亮×横浜流星、「フォーゼ」の親友から映画『国宝』へ…2人のキャリアの軌跡
カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出され、約6分にわたるスタンディングオベーションを受けた映画『国宝』。
吉田修一の原作小説を李相日監督が映画化するのは、これで3度目。『悪人』(2010)では一ファンとして感銘を受け、『怒り』(2016)のオーディションでは苦い経験をした吉沢亮が、今作『国宝』では主演として「役者人生の集大成」を見せている。

演じたのは、任侠の一門に生まれながら歌舞伎役者の家に引き取られ、天賦の才能を開花させていく主人公・喜久雄/花井東一郎。そして、歌舞伎一家の跡取り息子・俊介/花井半弥を横浜流星が演じている。

共に芸を磨いた親友から、歌舞伎界の“血”と“芸”に翻弄されていくライバルへ。その関係性は、今作の見どころの1つとなっている。
2人の出会いは、2011年の「仮面ライダーフォーゼ」。吉沢は二番手となる仮面ライダーメテオ/朔田流星役で注目を集め、彼の運命を変えるきっかけをつくってしまう親友・井石二郎を横浜が演じて俳優デビュー。横浜はその後、「烈車戦隊トッキュウジャー」でトッキュウ4号/ヒカリ役に起用された。
吉沢は、『銀魂』の沖田総悟役や、朝ドラ「なつぞら」