カンヌ・グランプリをインド映画で初受賞『私たちが光と想うすべて』そのスゴさとは?
インド映画史上初、第77回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したほか、100を超える世界の映画祭・映画賞にノミネート、25以上の賞を獲得し『私たちが光と想うすべて』。改めて、その“スゴさ”に迫った。
カンヌ国際映画祭で最高賞<パルム・ドール>に次ぐ賞であり、その年を象徴するような強烈な作品が選ばれることで知られている<グランプリ>。
形式やジャンルの枠を超え、時代の空気を鋭く切り取るテーマ性など、ときには観客の心に残る作品がここから生まれ、日本でもスマッシュヒットした『関心領域』(第76回)、『CLOSE/クロース』(第75回)なども、この賞を受賞。ちなみに今年・第78回のグランプリは『私は最悪』のヨアキム・トリアー監督『Sentimental Value』(英題)が選ばれた。
この度、『私たちが光と想うすべて』が7月25日(金)に日本公開されることを記念し、本作をはじめ、近年、強く印象を残したカンヌ<グランプリ>作品群をピックアップした。
<第77回グランプリ>『私たちが光と想うすべて』
女性たちを縛るインド社会のしがらみ
仕事、恋、結婚、友情ーままならない人生に揺れる女性たちを描く

インドのムンバイで看護師をしているプラバと、年下の同僚のアヌ。