新垣結衣インタビュー 22歳を迎えたいま、理想の人は「背中を押しあえる人」
(Photo:cinemacafe.net)
デビュー10周年、自身をふり返って…
北海道から大学進学のために上京し、夢を追ってアメリカ、さらにカナダへと渡る主人公の紗枝。地元に残って漁師を続ける康平(生田斗真)、大学の先輩でありカメラマンとなって世界を巡る北見(向井理)らとの出会いや心をえぐられるようなつらい別離、そして自宅の庭に願いを込めて植えられたハナミズキが導く奇跡が綴られる。
新垣さんは「完成した作品を見て、自分の過去を見ているような不思議な気分になった」と物語、そして紗枝への強い共感を語る。
「もちろん、全く同じ状況ではないですが、学校で青春時代を送ったし、将来に悩む自分もいました。上京するときの思いもそうだし、『これからどうなるんだろう?』という不安、周りが見えなくなってしまうこと…全て自分が経験したことのある感情でした。改めて、自分の一部になった作品だったんだなと思います」。
新垣さん自身、モデルとしての活動を開始し、今年はちょうどデビュー10周年。つまり芸能生活を始めてから過ごしてきたのと同じ時間を、劇中で演じているわけだ。インタビューの最中に自身の“10周年”に初めて気づき、なぜか慌てる新垣さん。
「密ですね。『あんなことも、こんなこともやってきた』と考えると長いですが、いま、こうして初めて気づいてみると『もう10年!?』って感じで…よく分からんですね(笑)。
きっと、紗枝たちにとってもいまの私と同じ気持ちなんじゃないかな?思い出すことがいっぱいあって、ギューギューなんだけど、でもたぶんあっという間で…。いや、どうなんでしょうね?長いのかな…?」
理想の人と「一緒にいられたら最高ですね(笑)」
切ない別れも含め、紗枝は決断し、自分の人生を選択していく。新垣さん自身は12〜3歳の時点で自分の人生を選び取ったと言えるのだが…。
「当時、決断はしてないですよ、私の場合は。勧められてやってみたら楽しくて。ただ、こうやって女優をやるようになったのは転機と言えるのかな。やっていく中でその都度、課題もあって、どの道を選んでいくかという決断もその都度、行ってきて。ちょっとずつ決めて、出会いがあって何かを感じて…それが運命なのかなと思います。
不思議ですね(笑)」。
昨年の劇場公開では大ヒットを記録した本作。その秘密を新垣さんは「決して大げさではなく、実際に自分の身に起こるような出来事が描かれていて、その中で小さな奇跡がある。でもその奇跡だって、決して大きくないんです」と分析する。自身、友人を映画に招待したそうだが「いつもより感想が多いんですよ。『ここがね…』ってすごく具体的に言ってくれるんです」と嬉しそう。
実際、ここで描かれるのは単に主人公の恋愛だけではない。家族がいて、友人がいて、それぞれに愛の物語があるのだ。
では、いつの間にか22歳となった新垣さんにとっての理想の恋愛を聞いてみよう。
「紗枝と康平が別れを選ぶときって、自分の人生を自分で生きるために必要でそれを選ぶんですけど、そこで背中を押してくれる存在がいるからこそ前に進もうと思えるわけですよね。一緒にいたいという気持ちは自分の中にある願望だけど、その気持ちを飛び越えて、相手のために背中を押してくれる人がいること、背中を押したいと思える人がいるのって素敵なことだと思います。そういう関係で…かつ、一緒にいられたら最高ですね(笑)」。
(text:Naoki Kurozu/Hairmake:Makiko Nonaka/Stylist:Yoshie Dokan)
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© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会
■関連作品:
ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開
© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会
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