シム・ウンギョン主演、三宅唱監督作『旅と日々』ロカルノ映画祭出品決定
三宅唱監督最新作『旅と日々』が第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品されることが決定した。
つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先でのべん造(堤真一)との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく物語。主演のシム・ウンギョン、共演に堤真一のほか、河合優実、高田万作らが出演する。
三宅監督は「ロカルノは私が初めて参加した国際映画祭でした」と語り「10年以上を経て、『旅と日々』とともに再訪できる縁を、嬉しく、意味深く受けとめています」とロカルノ映画祭への13年振りのカムバックに喜びのコメントを寄せた。
主演のシム・ウンギョンは「ロカルノ国際映画祭という素敵な舞台で、皆さまに本作をお届けできることに、今から胸が高鳴っています」と期待を膨らませる。
映画祭選考委員会からは「『旅と日々』は、まさに日本映画の最高峰を体現していると思います。この映画は、非常に繊細に、本質的な何か、人間の深い部分に触れています」と絶賛のコメントが寄せられている。
さらにこの度、5点の場面写真が解禁。
李(シム・ウンギョン)が雪景色のなかに佇む様子や、魚沼(佐野史郎)から旅を示唆するかのようにカメラを手渡される姿、そこにリンクするかのように夏の海でカメラを向けられる夏男(高田万作)、自然に囲まれ息をのみながら空を見上げる渚(河合優実)の姿から、どこか浮世離れしたような雰囲気と、そこに息づく何気ない人々の営みが映しとられている。
コメント全文
三宅唱監督ロカルノは私が初めて参加した国際映画祭でした。映画そのものへの親密な敬意が息づくあの空気を思い出すと、今も背筋が伸びます。10年以上を経て、『旅と日々』とともに再訪できる縁を、嬉しく、意味深く受けとめています。俳優やスタッフが季節をまたいで積み重ねてきた確かな仕事を、何より誇りに思います。
シム・ウンギョン
三宅唱監督の素晴らしい世界観に参加できたことをとても光栄に思っています。
そして、ロカルノ国際映画祭という素敵な舞台で、皆さまに本作をお届けできることに、今から胸が高鳴っています。
『旅と日々』の初めての旅路、どうぞご一緒にお楽しみいただければ幸いです。
ロカルノ映画祭選考委員会
『旅と日々』は、まさに日本映画の最高峰を体現していると思います。哲学的でありながら気取らず、瞑想的でありながら地に足がついている。人生の意味や、私たちが(なぜか)選ぶ道、そして出会いがどのように私たちの存在の一部になっていくのかを静かに見つめている。この映画は、非常に繊細に、本質的な何か、人間の深い部分に触れています。
『旅と日々』は11月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、テアトル新宿ほか全国にて公開。
※高田万作の「高」は、正しくは「はしごだか」
(シネマカフェ編集部)
■関連作品:
旅と日々 2025年11月公開
© 2025『旅と日々』製作委員会
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