エリオの気持ちを”色彩”で表現『星つなぎのエリオ』監督&スタッフが明かす世界観
ディズニー&ピクサーの最新作『星つなぎのエリオ』のマデリン・シャラフィアン監督らが本作の表現方法について語っている。
両親を亡くし孤独を感じている少年エリオの宇宙での友情と大冒険を描く本作。
地球で暮らす少年エリオは自分はひとりぼっちだと感じており、「ここじゃないどこかに、僕の居場所がきっとある」と信じて宇宙に思いをはせている。製作陣は、そんな孤独を投影した地球は暗い世界として描き、願いが届いた嬉しさを表す星々の世界は明るくカラフルな世界として描いていると語り、エリオの気持ちをその色彩で表現したことを明かした。
エリオは両親を亡くして以降、叔母のオルガと2人で暮らしている。寄り添おうとするオルガに対し壁を作ってしまうエリオは、周囲にもなじめず孤独を感じていた。
そのエリオの寂しさが投影され、地球でのシーンは重たく広がる曇り空のように暗い色合いで描かれている。一方でエリオが招かれる星々の世界は、憧れ続けた場所にたどり着いたエリオの嬉しさや喜びを表現し、まるでテーマパークかのような楽しさも感じさせるカラフルな色彩で描かれている。
このような表現についてセットデザインを手がけたデビッド・ローは「この映画で地球はモノクロ的で少し孤独を感じさせエリオにとって居心地の悪いところとして描かれます。それに対してコミュニバースはエリオが望むようなものがすべてあり、その喜びを象徴するようなカラフルさを描きたいと思い作り上げました」と、エリオの想いが投影された2つの世界観を強調。
監督のマデリン・シャラフィアンもコミュニバースの世界について「様々な種類のエイリアンが集まりエリオにとって楽しさのあふれる場所であり、その気持ちを表現することを目指して作り上げたためカラフルになっています」と語った。
本作の中でコミュニバースは、エリオが自分と同じく孤独を感じているグロードンと出会い友情を深める場所の1つ。予告編でも2人がカラフルで美しい風景の中を駆け抜ける姿が映し出され、誰もがワクワクするような映像となっている。
そんなコミュニバースをミラーボールのような球状のデザインにしたというマデリン・シャラフィアン監督は、「とても気に入っているデザインです。驚くべき宝石のような世界で、真ん中にも素敵な宝石が埋まっているみたいですよね。自分もそこに行き、中に入りたいと思うような場所です」と、自身もお気に入りだと明かした。
構想の当初から、他の映画では見たことがないユニークで魅力的な宇宙を描きたいという想いと共に作られた本作。エリオだけでなく、グロードンやオルガたちの心情が投影された丁寧でユニークな表現も見どころの1つ。ぜひ注目して鑑賞して欲しい。
『星つなぎのエリオ』は、8月1日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)
■関連作品:
星つなぎのエリオ 2025年8月1日より全国にて公開
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