「どんだけのカルマを背負わせるつもり」きよの運命と歌麿の描写に視聴者絶句…「べらぼう」38話
横浜流星主演「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の38話が10月5日放送され、歌麿の妻・きよの“声”と待ち受ける運命。それを受け入れられない歌麿の描写に「ワタシも歌麿と同じリアクションしてた」「どんだけのカルマを背負わせるつもりなんだ」などの声が寄せられている。
江戸時代、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた時代の寵児、“江戸のメディア王”蔦屋重三郎=蔦重の波乱万丈の生涯を描いてきた本作。キャストは政演から「もう描かない」と“絶縁宣言”されてしまった蔦重を横浜が演じるほか、博学で冷静な蔦重の妻・ていに橋本愛。きよと所帯を持ったことで過去の呪縛から逃れた喜多川歌麿に染谷将太。身体に不穏な症状が表れている歌麿の妻・きよに藤間爽子。今に語り継がれる“善玉悪玉”を生み出した北尾政演<山東京伝>に古川雄大。
吉原者だった蔦重を日本橋に受け入れた鶴屋喜右衛門に風間俊介。
財産を使い果たすほど吉原で遊んだ過去を持つ長谷川平蔵宣以に中村隼人。“寛政の改革”を推し進める松平定信に井上祐貴といった顔ぶれ。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
以前の放送で身体に異常がある描写がなされていたきよだが、梅毒の症状が悪化、医者からは「難しいかもしれない」と言われてしまう。精神が錯乱するほどに悪化した症状も歌麿がきよを描いているときは静かで、歌麿はきよの姿を描き続ける。
そしてある夜、歌麿がきよに、母親が男に夢中で自分のほうを向いてくれなかったが、酔いつぶれて世話してるときは自分の方を見てくれるから、世話がいやではなかったことを話すと、「こっち向いてくれると嬉しいから?」と、話せないはずのきよの声が聞こえてくる。驚いた歌麿が顔を上げると、縁側に座ったきよが「私もそんな子だった。
歌さん…」と微笑む。しかしそれは幻影で歌麿は横たわるきよを「行かねえで、おきよさん」と言って抱きしめる…。
このシーンに「おきよさんの声が聞こえる」「おきよちゃんの声が!」「ワタシも歌麿と同じリアクションしてた」「初めて聴く声は幻だったのか離れたばかりの魂の声だったのか…」など、視聴者からも驚きの声が上がる。当時の医学では梅毒を治療することはできず、きよは亡くなるのだが、その死を受け入れられない歌麿は、腐敗していくきよの亡骸をそばで見つめながら彼女を描き続ける。
「旅立たせてやんねえか。おきよさん成仏できねえよ」と現実を受け入れるよう諭す蔦重に、「まだ生きてってから」と言い、きよの姿が毎日変化し続けることが生きてる証拠だと話す歌麿。蔦重がきよの亡骸を無理やり運び出すと、歌麿は号泣しながら蔦重を殴り、描いてきた絵をくしゃくしゃにする…。
きよの最期とそれに対する歌麿の描写に「これほど容赦のない死の描写、初めてみた」「歌麿は実母も師匠も最愛の妻も、縁を次々と失っていく...」「歌麿が美人画の大家として大成するまでに、どんだけのカルマを背負わせるつもりなんだ...」といった感想がSNSに続々と寄せられている。
【第39話あらすじ】
蔦重は地本問屋の株仲間を発足させる。きよを失った歌麿はつよと江戸を離れる。年が明けしばらくの後、突然、蔦屋は「教訓読本」三作品について絶版を命じられ、蔦重と京伝は屋敷に連行されてしまう…。
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
(笠緒)
提供元の記事
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