『パイレーツ』連続インタビュー 禁断の恋に落ちる美しき人魚役・アストリッド登場
(Photo:cinemacafe.net)
役作りの参考は『リトル・マーメイド』
自身が演じた人魚・シレーナの魅力をアストリッドはこう語る。
「童話に出てくる人魚というより、(ホメロスの長編叙事詩)『オデッセイア』の人魚に近く、神秘的で危険なところが魅力のひとつよ。船乗りを怖がらせる危険な存在だけど、その危険なところこそが魅力でもあるの。
シレーナは、ほかの人魚と違いとても純粋。フィリップ(宣教師/サム・クラフリン)と出会って、目と目が合った瞬間、人間と人魚という種を超えて、それを忘れるほどにお互い通じ合うものを感じとるの」。
宣教師をオトすほどの魅力的な存在…。想像するだに胸が高鳴るが、人魚役ということで同じディズニー作品である『リトル・マーメイド』を参考にしたという。だが、本作は実写作品とあって、撮影は水の中(※水槽)でも行われ、かなりハードだった様子。
「水から出た途端に台詞を話さなければいけないところは苦労したわ。あとは、長いときでは10〜12時間も水に入ったままの撮影が続いたこと。耳が痛くなって大変だったわ。
元々、泳ぐことはできたんだけど久しぶりだったので、まずそれに慣れるためのトレーニング、あとは水のシーンでの演技が苦しく見えないように、呼吸のトレーニングを受けたわ」。
パリで1回目のオーディションを行い、その2日後にロサンゼルスでロブ・マーシャル監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーの立会いの下で行われた2度目のテストに参加。見事、シレーナ役を射止めたが、そのときの様子をこうふり返る。「7歳になる妹から電話があったの。妹がとにかくエキサイトしていて質問攻めにあったわ!『映画の中では歌うの?水の中で撮影するの?泳ぐの?』って。シレーナを演じる上で、人魚の役作りを妹がサポートしてくれたように思うわ」。
初のハリウッド大作。現場で受けた刺激
周囲が興奮するのも当然のこと。
これまでに出演してきた作品と比べ、ケタ外れにスケールの大きな作品となったが、彼女自身、現場で学んだことも多かったようだ。
「まず周りの役者さんたちの役作りのうまさ、また、その役作りにかける情熱、そしてみんながシナリオを深く読み込んでいることにすごく驚いたの。あとは、衣裳やメイクのスケールの大きさや、特殊効果のスタッフと仕事をする機会があったことはとてもいい経験になったわ」。
サムと共に予定されていた来日は、震災の影響を受けて残念ながら中止となってしまったが、アストリッドからは「今回、このような悲劇が日本で起きてしまったことで、私自身、大変悲しく思っています。またプロモーションがキャンセルになったことも、とても悲しい気持ちでいます。ただ日本のみなさん、私たちも支えているということを覚えておいてくださいね」と被災者を気遣うメッセージも。
世界的大ヒットシリーズでの華々しいハリウッドデビューをきっかけに、さらなる飛躍が期待されるアストリッド。美しく、妖しく水と戯れる彼女の姿をお見逃しなく!
特集『パイレーツ/生命(いのち)の泉』〜新たな伝説の幕あけ〜
http://www.cinemacafe.net/special/poc4/
■関連作品:
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
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