「結局何だった?」「伏線じゃなかったってことか…」“謎”が残った描写を振り返り「良いこと悪いこと」
先日最終回を迎えた「良いこと悪いこと」。考察が盛り上がる中で、“伏線”だと言われていた描写がいくつもあったが、それらが全てきれいに回収されたわけではない。そこで今回は、伏線と思われたが「結局何だった?」「伏線かと思ってたこと、全部回収されてない…伏線じゃなかったってことか…」と謎が残った描写や設定などを振り返ってみる。
2話:“ニコちゃん”笑美の店にくる同級生
2話では、“ニコちゃん”こと中島笑美(松井玲奈)が、店に同級生がやってくると語っていたが、この同級生が「事件に関わる人物ではないか?」と密かに注目されていた。終わってみれば、特に事件に関わっている様子はなく、視聴者の“思い込み”の伏線だったようだ。
3話:“ターボー“小山の黒い噂とは?
“ターボー“小山隆弘(森本慎太郎)には「黒い噂が絶えない」「手段を選ばない」という設定があり、それが犯人として疑われる要素であったが、それらが明かされる描写は最後までなかった。
しかし、9話で、警察の宇都見啓(木村昴)と対面した時、瀬戸紫苑のことを独自に調べた小山が「ちなみに、ちょっと良くないツール使ってるんで、逮捕だけは勘弁してくださいよ」と言っており、ここで伏線が回収されたと指摘する視聴者もいる。
3話:高木が見ていたニュースの水死体
3話では高木が自宅のTVで「海に身元不明の成人男性が浮かんでいる」というニュースを見ているシーンがあり、「海で見つかった身元不明遺体が気になるんだよね」「海で見つかった死体はキングが殺した、、、はあり得ないですか、、、と考えたり、、、」などの声が上がっていた。
多くの視聴者が何か意味のあるシーンだと思ってしまったが、仲の良かった同級生が連続して殺害されたことで、ただただ高木が死亡がらみのニュースに神経質になっていた、という描写だったのかもしれない。
ということで、こちらも視聴者の“思い込み”伏線だったようだ。
4話:週刊アポロ」園子の後輩・松井のパネル破壊事件
4話のラストでは、園子に好意を寄せている(と思われる)「週刊アポロ」の後輩・松井健(秋谷郁甫)が、怒りにまかせて園子のパネルを破壊する衝撃的な姿が映し出された。これには、「あの後輩ちょっとかなりヤバいやつかもしれないな。狂気的な好意を感じる。園子のストーカー?」「後輩くんは園子のストーカーっぽいけどどう関与してるんだろ」と一連の事件にどう関わっているのかを気にする視聴者が続出。
紫苑の弟説なども出て事件に関係しているとの予想もあったが、終盤では園子の調査の手伝いをするなど、少し頼りになる後輩像を見せていた。
ちなみに、Huluオリジナルの10.5話では、新しい彼女ができたと言って、派手な上着にサングラスをかけデートに出かけ、園子が呆れ顔を見せる…というシーンがあり、視聴者からは「松井は一体何だったんだ?」との声が寄せられている。
7話:ゆき(剛力彩芽)と夫との会話「黄色の観覧車のネクタイ」
1話以降、全く登場していなかった“ゆっきー”こと土屋ゆき(剛力彩芽)が登場した7話。自宅で、ゆきの夫が「黄色の観覧車のネクタイないんだけど…」とゆきに聞くシーンが登場。この「黄色い観覧車のネクタイ」が視聴者の間では非常に印象に残るワードだっため、何かの伏線であると思われていた。
また、「浮気を何度も見逃した」という発言から、「浮気相手が同級生なのではないか?」「その浮気が事件に発展しているのではないか?」など考察され、最終回まで犯人の有力候補として名前が上がっていたほどである。
結局、事件には何も関係していなかったゆきだが、この夫との会話「黄色い観覧車のネクタイ」の謎は残ったままである。
萌歌の姉とは?
スナック「イマクニ」のインスタグラムにて、丸藤萌歌(田中美久)が意味深発言していた“お姉ちゃん”について、萌歌の姉は東雲や紫苑ではないか?と言われていたが、結局最後まで現れることはなかった。
これらが分からぬままドラマは終了し、すっきりしない人は多くいるようだが、個人的には、ドラマが終わってからも「あれは何だった?」と考察が続けられることは、考察ドラマの1つの楽しみ方だと思っている。
(りんごあめり)