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ちいかわがスーパーカップに!? 200種類作った“アイスアート”の達人の技に「商品化してほしい!」の声

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ちいかわがスーパーカップに!? 200種類作った“アイスアート”の達人の技に「商品化してほしい!」の声


スーパーカップの蓋を開けると、ちいかわやくりまんじゅうが!?あまりの愛らしさと完成度の高さに「コラボ商品がでた!」と思ったら、「え?違うの!」。

なんと、この写真はカップアイスにキャラクターを彫り込む“アイスアート”の達人、アイスアートっ子(@sao_ice_art)さんが「ちいかわ映画化」を祝ってXに投稿した作品だったのだ。

「2015年にアイスアートを始めたので、今年で10年が経ちました」

アイスアートっ子さんが始めたきっかけは、SNSで見かけた「カップアイスの模様が顔やハートに見える」といった投稿だった。造形や模写が好きだったこともあり、「キャラクターをアイスで彫れるのでは」と思い立ち、独学で始めたという。初作品は『モンスターズ・インク』の「マイク・ワゾウスキ」。

「家族や友達からの反響も良く自分でも楽しかったので、どんどん色々なキャラを作りたくなって今までに200個程の種類を作りました」とアイスアートっ子さんは言う。

もともとアイスは好きで、“特別なご褒美”として至福の時間を過ごすためのアイテムだった。しかし、「溶けないうちに食べなきゃ」といつも急いで食べてしまうので、せっかくのご褒美ではあるけれど“すぐになくなってしまう儚いデザート”でもあった。


「だからこそ、アイスアートをすることで儚いデザートのアイスに命が宿り、味だけでなく視覚的にも楽しめて、普通に食べるよりも長くアイスを堪能することができていると思います」「アイスアートをしている時間は無心になって没頭でき、ストレス発散にもなっています」と熱く思いを語ってくれた。

アイスアートをするようになってからは子どもの頃よりもアイスが好きになり、心身ともに「自分には必要な存在」という価値観に変わり、趣味として続けるようになったという。

制作はスプーンと竹串で行う。まず竹串で輪郭を描き、その周りをスプーンで削る。細部は竹串で彫り、削ったアイスは食べながら進める。輪郭が整ったら、顔のパーツも竹串で描き、色が違う部分は別フレーバーを乗せて形を調整する。

「アイスなのでどうしても溶けてきてしまい、さすがに一度に最後までは作りきれません。なるべく忠実にしたく細かい調整をするためにも、3分ぐらい彫って柔らかくなってきたら一度冷凍庫に戻し、固くなってきたらまた続きを彫る…という作業を6回程繰り返して作っています。
題材にもよりますが、1つのキャラクターを完成するまでには製作時間だけで20分ぐらい。冷凍庫で固めている時間も含めると2時間ぐらいかかっています」

過去にはパンケーキアートやラテアートにも挑戦したことがあるものの、火を使って調理する手間が続かなかったという。その点、アイスアートは「アイスとスプーンと竹串だけ」で成立し、火も電気も使わず始めやすい。中でもスーパーカップは面積が広く、硬さもちょうどよいことが理由である。さらに季節ごとの新フレーバーが、次の題材の発想にもつながるのだとか。

今回の投稿の題材に「ちいかわ」を選んだ理由について、「もともとあまり詳しくなかったのですが、当時幼稚園生の姪がちいかわ好きで、『アイスで作って欲しい』とのリクエストがあったので知るキッカケになりました」と話す。そこからアニメも見るようになり、シュールで可愛い世界観に惹かれていったそう。

「一番好きなキャラクターはモモンガです。
すぐおねだりしたり強気な面が憎めない可愛さで、時々見せてくるぶりっこな部分もやはり可愛く、ギャップ萌えで好きになってしまいました」

「ちいかわ初の映画化」を知り、SNSでも話題になったタイミングに合わせた投稿した。

「初の映画化で、ちいかわファンとして凄く嬉しく今から楽しみになりました。ちいかわファンの方達と繋がったり喜んだりしてもらいたい、という想いもあり、過去の作品をSNSで再度投稿してみたんです」

特に難しかったのはラッコ。「スーパーカップの紅茶クッキー味が出た時期で、ベースの色が合うと感じ、『絶対作らなきゃ』と思いました」と振り返る。輪郭の模様を細かく彫り、マントは奥側にバニラを入れて立体感を出した。表情も勇ましさを出すため、他のキャラ以上に集中して調整したという。

“ちいかわシリーズ”全体では、つぶらな瞳の再現が毎回難所になる。黒い目の中の白い光を、チョコの上に数ミリのバニラを竹串で乗せて表現する作業は特に集中力が必要だった。
それでも3年かけてサブキャラの「ギチギチ虫」まで作り、全16種類が並んだ時には強い手応えがあったという。反響も大きく、Instagramでは3.7万いいねが付いた。

SNSのコメントでは「本当に発売されてるのかと思ってお店でずっと探してました!」「商品化して欲しい!」といった声が印象に残っているそう。海外からの反応も増え、「趣味で世界と繋がれた感覚」もやりがいになったと語る。

「ちいかわアイスは、写真を撮って堪能した後にしばらく冷凍庫に眠らせてから、仕事を頑張った日などの特別なご褒美として惜しみつつ頂いています。愛着があるので崩すのは可哀想になりますが、家族と『今日は誰を食べようか』と選ぶのも楽しみの一つです。複数のフレーバーを組み合わせて色を再現しているため、味も格別で美味しく感じています」

(シネマカフェ編集部@SNS班)

■関連作品:
映画ちいかわ 人魚の島のひみつ 2026年夏公開
©ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会

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