カンヌ騒然の問題作が4Kで蘇る クレール・ドゥニ監督作『ガーゴイル 4Kレストア版』1月30日公開決定
『ガーゴイル 4Kレストア版』が、2026年1月30日(金)より全国公開されることが決定し、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
ハネムーンでパリを訪れたシェーンとその妻ジューン。幸せに満ちた新婚旅行にはある秘密が隠されていた。それはかつて彼が巻き込まれた研究の副作用で、欲望と暴力が結びつく危険な衝動を抱えていることだった。
同じ研究に関わり、同じ病を抱え欲望のままに暴走するコレ。街の片隅で彼女は人を襲い続け、夫のレオは彼女を守りながら孤独な日々を送っている。やがてシェーンは症状の真相を求めてコレの元を訪れるが…。
カンヌ国際映画祭でプレミア上映時には途中退場者の発生、そして観客の女性2名が気絶するという事件も勃発したという本作は、『イン・マイ・スキン』や『マーターズ』など21世紀初頭以降に制作された暴力的で生々しい描写を特徴とし、挑戦的なテーマを探求する映画を指す”ニュー・フレンチ・エクストリミティ”の系譜の作品。
『RAW 少女のめざめ』や『サブスタンス』など、女性監督が描くボディホラーの先駆とも言える。その後、カンヌ国際映画祭最高賞であるパルム・ドールを受賞した『TITANE』のジュリア・デュクルノーや、『ボーンズ アンド オール』のルカ・グァダニーノなど後世の監督たちにも多大なる影響を与えた。
監督はジャック・リヴェット、ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュらの助監督を務め、88年に『ショコラ』で長編デビューを果たしたクレール・ドゥニ。代表作には『パリ、18区、夜。』、『ネネットとボニ』、『美しき仕事』などがある。
主演は『バッファロー’66』で一世を風靡したヴィンセント・ギャロ。シェーンと同じ病に侵されるコレ役には『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』、『屋敷女』で知られるフランスの名優ベアトリス・ダルが務める。
『ガーゴイル 4Kレストア版』は2026年1月30日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)
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ガーゴイル 4Kレストア版 2026年1月30日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
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