オカルトホラーや人気シリーズ最新作など、ホラー界大賑わいの2025年!その中でも特に惹かれた傑作3選
2025年も国内外問わずホラージャンルの当たり年だった。時代・社会を映す鏡でもあるこのジャンルを、不安定な社会情勢も相まって多くの人が求めているのかもしれない。
特に今年は世界各国で、社会派からアート寄り、直接的なショック描写に特化したものからオカルトからフェイクドキュメンタリーと非常にバラエティ豊かな傑作がそろい踏み。
また、昔の人気シリーズが久々に復活するサプライズも目立った。私が今年観たいくつもの素晴らしい作品の中から、個人的に特に心惹かれて、これからも何度も観たい!または良い意味でもう二度と観たくない!と思った作品を3つ選ばせて頂いた。既に鑑賞済みの方も多いと思いますが、良ければ是非参考にしてください。
ドールハウス
今年はJホラーの当たり年だった。そんな中でも特に好みなのが『ドールハウス』だ。
矢口史靖監督は『ウォーターボーイズ』などコメディ系の印象があるが、実は90年代には関テレ版『学校の怪談』でゴリゴリのホラーを撮っていた御方。その手腕が本作では存分に発揮されている。何かが突出しているというよりは、ストーリー、恐怖演出、役者たちの生々しい演技など全方位で完成度が高い。
人形自体の恐怖だけでなく、冒頭の娘を失うシーンや、娘を人形と間違えてタコ殴りにしてしまう白昼夢など、子持ち家庭卒倒モノの容赦ない見せ場も連打し、主人公たちが追いつめられる過程に強い説得力を持たせる。最後の綺麗なオチも見事で、あっぱれ!と言いたくなる作品でした。
『ドールハウス』
発売情報:2025年11月19日(水)
<発売元・販売元>東宝
<価格>
『ドールハウス』Blu-ray豪華版8,250円(税抜:7,500円)
『ドールハウス』DVD通常版4,400円(税抜:4,000円)
©2025 TOHO CO., LTD.
邪悪なるもの
年明けからいきなり日本を絶望の底に叩き落したアルゼンチン・アメリカ合作ホラー。
デミアン・ルグナ監督は『テリファイド』以降要注目だったが、本作で完全に一皮むけた。悪魔憑きに面倒なルールを加え、取り憑かれたら最期、しかも周りも巻き込むパンデミック風味もある戦慄の展開を作り上げた。
そんな中、主人公一派は見事に選択肢を間違えまくり、事態は急激に悪化の一途をたどる。更には壮絶極まりないゴアも追い打ちをかけてくる(歩きながら〇〇をムシャ食いする母親はヤバすぎる)。とにかく一片の救いもない凄まじいホラーです。そして一番驚いたのは、本作の続編が出来ること。どうやってあそこから繋げるの!?
『ファイナル・デッドブラッド』
強制不自然自然死というホラー界における画期的な発明をした『ファイナル・デスティネーション』シリーズ久々の復活作。今回も「そんな馬鹿な!」と笑ってしまう奇跡的な死にざまから、この死に方だけはしたくないと思う残酷な末路までフルコンプ!これを待ってたんだ!しかも今回は話もメチャクチャ面白い!後付けとは思えないほど綺麗に過去作と本作を関連付け、そこから家族のドラマを生み出し、単なる面白スナッフビデオではなく強固な1本の映画作品に仕上げている。
そして、このシリーズの顔である故トニー・トッド氏の出番は涙なしでは見られない。今まで本当にありがとうございました。
『ファイナル・デッドブラッド』
発売情報:10月22日(水)
『ファイナル・デッドブラッド』デジタル販売・デジタルレンタル
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
「ファイナル・デッドブラッド ブルーレイ + DVD セット」
価格:5,390円(税込)
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
© 2025 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND DOMAIN PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
(人間食べ食べカエル)
■関連作品:
邪悪なるもの 2025年1月31日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開
© 2023 Digital Store LLC
ドールハウス(2025) 2025年6月13日より公開
©2025 TOHO CO.,LTD.