『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』のハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督が死去、70歳
6日(現地時間)、ハンガリー出身の映画監督で『サタンタンゴ』や『ニーチェの馬』などで知られるタル・ベーラが亡くなった。享年70。映画監督のベンス・フリーガウフが、タル・ベーラの家族に代わってハンガリーの国営通信社MTIで発表した。また、ヨーロッパ映画アカデミーもメールで訃報を伝えた。同アカデミーによると、タル・ベールは重い病気を患っていたという。
タル・ベーラは長回しを多用する独自の作風で知られ、手掛けた長編は多くはないものの、多くの映画人に影響を与えた。「Variety」誌によると、最後の長編映画『ニーチェの馬』以降は若手の育成に尽力し、2012年にはサラエボに映画学校「film.factory」を設立。2016年まで同校で教授・プログラム責任者を務め、ティルダ・スウィントン、ガス・ヴァン・サント、ジュリエット・ビノシュ、アピチャッポン・ウィーラセタクンらを客員教授として招いた。
なお、『ニーチェの馬』は第61回ベルリン国際映画祭で銀熊賞と国際批評家連盟賞を受賞している。
映画ファンはXで「長回しの名手にお別れを。どうかあの世でも撮り続けてください」「今夜はタル・ベーラ監督の『倫敦から来た男』を観て追悼します」「魔法のような映画をありがとう」と投稿し、タル・べーラに別れを告げている。
(賀来比呂美)