キリアン・マーフィー主演、実話に基づく世界的ベストセラーを映画化『決断するとき』3月20日公開決定
キリアン・マーフィー主演『決断するとき』(原題:Small Things Like These)が、3月20日(金)より全国順次公開されることが決定した。
舞台は1985年、アイルランドの小さな町。炭鉱商人として生計を立て、家族と慎ましく暮らすビル・ファーロング(キリアン・マーフィー)は、クリスマスが近づくある日、炭鉱を届けに訪れた地元の修道院で、目を背けたくなる現実を目撃する。
そこに身を置く少女から「ここから出してほしい」と懇願され、若い女性たちが行き場もなく苦しんでいる現実と向き合うことに。見て見ぬふりをすることが賢明だと理解しながらも、良心の呵責に悩むビル。そんな彼が、ついに下す決断とは…。
本作は、第96回アカデミー賞主演男優賞に輝いた『オッペンハイマー』の後、キリアン・マーフィーが次なる挑戦として選んだ意欲作。原作は『コット、はじまりの夏』(22)の原作「あずかりっ子」でも知られる作家クレア・キーガンのベストセラー小説「ほんのささやかなこと」。
キリアン・マーフィー自身が原作に深く惚れ込み、自ら映画化を希望した。『オッペンハイマー』の撮影中にマット・デイモンへ企画を持ちかけ、ベン・アフレックも参加。そして、キリアン・マーフィー出演のTVドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」で監督を務めた、ティム・ミーランツが加わり映画化が実現した。キリアン・マーフィーは本作で初めてプロデューサーとしても名を連ね、キャスティングにも参加している。
アイルランドに実在した"マグダレン洗濯所"の人権問題を背景に描かれる本作は、社会が長く黙認してきた現実を前に、「知ってしまった個人はどう振る舞うのか」を静かに問いかける人間ドラマ。『オッペンハイマー』とは一線を画し、言葉を抑え、沈黙と内面の葛藤を徹底的に演じ切るキリアン・マーフィーの姿が、深い余韻を残す。
また、第74回ベルリン国際映画祭にて、エミリー・ワトソンが助演俳優賞を獲得したことでも話題に。エミリー・ワトソンは、マグダレン洗濯所となった修道院の院長シスター・メアリー役を演じ、長年「見て見ぬふり」をされてきたマグダレン洗濯所の残虐さを正当化する静かな権力を体現。
アイルランド社会の闇を象徴する、その抑制された演技が高く評価されている。併せて解禁されたメインビジュアルは、本国版のデザインを踏襲し、キリアン・マーフィー演じる主人公ビル・ファーロングの顔を大きく捉えたもの。遠くを見つめ、硬い表情を浮かべるその眼差しからは、葛藤が滲み出ている。中央には「助けるべきか、見過ごすべきか。」というコピーを配置。良心か、沈黙か――その決断を、"顔"と"問い"によって語りかける、静かな強さを湛えたポスターとなっている。
場面写真は、主人公ビルを中心に、アイリーン・ウォルシュ演じるビルの妻、エミリー・ワトソン演じるシスター・メアリー、さらにクレア・ダン演じる、修道院からの脱出を試みる収容者など、物語を象徴する主要人物たちの姿に加え、本編に度々登場し、物語の根幹となるビルの幼少期の姿も収められている。
『決断するとき』は3月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)
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