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「すごくバレエのことを分かってらっしゃって」プロも絶賛『パリに咲くエトワール』試写会に宮尾俊太郎登場

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「すごくバレエのことを分かってらっしゃって」プロも絶賛『パリに咲くエトワール』試写会に宮尾俊太郎登場


来週公開予定のアニメーション映画『パリに咲くエトワール』が、昨日3月3日に特別試写会を行った。

本作は、異国の地で支えつつ夢を諦めることなく、まっすぐに追いかけていくふたりの少女、画家を夢見るフジコ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴の物語。

今回行われた試写会には、K-BALLET TOKYOの芸術監督を務める宮尾俊太郎が登壇。いち早く本作を鑑賞したという宮尾は、「作画、アニメーションの美しさが素晴らしくて。幼少の頃からジブリを見て育ちましたので、どこかすごく懐かしい思い出に浸らせていただきながらも、現代の持つ技術というんでしょうか、カメラワーク、絵の美しさが圧巻でした。僕たちの世界もそうなんですけど、古典的に大切にし続けているものと現代の技術の掛け合わせた名作がここにできたんだなと思いました」とコメント。

また、本作にはこだわりのバレエシーンが登場するが、宮尾は「絵がすごくバレエのことを分かってらっしゃって、僕の目線からいうと音楽と動きがすごくあっていて、バレエの動きをアニメーションで表現する際、なかなか精密に合わせることが難しい。そこをきっちりと作っていらっしゃるなという印象と、バレエって動きに常にねじりが入っていることが多いので、それをアニメーションにすることがすごく難しいと思うんです。
なので上半身の動き、顔のつけ方も横じゃなくて斜め、360度全部使いますので、そういったものを作画の動きの中に感じたので、それは素晴らしいなと思いました」と解説。

さらに、フランスに留学経験のある宮尾は、「カンヌに留学していたんですよ。日本とは違う建築、石畳とか石造りのお家…年月が経っている“良き古さ”と言いますか、そういった街並みがすごく美しくて、そういった描写がこの作品の中でたくさん描かれていて、何か僕も留学中に大変な思いだったりとか色々『キツイな』と思う稽古の日々を過ごしていましたけれども、そういった街の情景や夕陽の美しさが心を癒してくれた。この作品の描写で当時の風とか香りとかが飛んでくるような感じがしました」と思い出を引き出すほどにリアルな情景描写にも感嘆。

千鶴は、フジコと同じアパルトマンに住むルスランの母オルガにロシアバレエの手ほどきを受け、そこからパリ・オペラ座のバレエ団を目指していくのだが、国ごとのスタイルに話が及ぶと、「バレエはイタリア発祥と言われていますが、そこからフランスで発展して、最後ロシアに行って完成されたと言われているんですが、その中でイギリスにも渡ってますし、イギリス式、フランス式、ロシア式、いろんな国でそれぞれ時間をかけて発展してきた歴史があるんです。日本でもロシアの方が亡命されてきて、アメリカに行こうとしたんですけれども戦争が始まってしまったので、江ノ島の方で教室を開いた。当時の日本の習い事といえばお茶とかでしたので、免許皆伝システムのようなものを作って、うちで何年勉強すれば先生としての資格は取れますよというのを渡したのがきっかけで日本はバレエが広まって行った。なので日本ってバレエのお教室がすごく多いのはそこからきているんです」と歴史を語る。


また、フジコと千鶴が互いを支えに異国の地で夢を追うが、そうした出会いや受ける刺激について聞かれると、「やはり僕もすごくありがたいことに色々なジャンルのお仕事をさせていただいてますので、近々ですと演劇で藤原竜也さんとご一緒させていただいていて。多く言葉を交わしたり意見交換はしませんけれども、舞台に立つことへのあり方、向き合い方、人との接し方という点ではすごく勉強になることが多くて、大きな刺激をいろんな方々からいただいています。それは音楽の方もそうですし、一緒に新作を制作しておりますデザイナーの方からも。国境を超えてジャンルも超えて、いろんな方からいっぱい刺激をいただいております。僕はこの二人、フジコと千鶴を見た時に、一人の人の頭の中のような感じがしてしまったんです。自分たちの足りない部分を自分たちで会話して補い合っているような、そんな印象を僕は受けました」と語った。

そして、「すごく音楽に表情があるなと思ったんです。呼吸とか表情というのをすごく感じられて、生きている音だなと思ったんです」「この劇中音楽も生きた音で素晴らしかったです」と服部隆之の音楽に絶賛を送った。


『パリに咲くエトワール』は3月13日(金)より全国にて公開。

(シネマカフェ編集部)

■関連作品:
パリに咲くエトワール 2026年3月13日より公開
©「パリに咲くエトワール」製作委員会

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