『めがね』チーム新作『東京オアシス』 飼育係の物語を公式サイトで展開
(Photo:cinemacafe.net)
『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』、『マザーウォーター』と、それぞれ人々の暮らし、そこで流れるゆったりとした時間を切り取り、多くの人々に愛される作品を世に送り出してきたプロジェクトチームの最新作として製作が発表され、当初より話題を呼んできた本作。小林聡美が演じる主人公の女優・トウコが、深夜のコンビニや映画館といった、東京の何気ない場所で小さな出会いを果たす、という物語で、小林さんに加瀬亮など“常連”に加え、原田知世、新鋭の黒木華(はる)といった新たな顔ぶれも参加している。
今回、ショートストーリー「飼育係の日誌」の舞台となる動物園は、映画本編でトウコと黒木さん演じるヤスコが言葉を交わす場所として登場する。若いながらに人生に行き詰ったヤスコは、動物園の面接のアルバイトの面接の帰りにツチブタの柵の前でトウコと出会うのだが、このパートにごく一瞬だけ姿を見せるのが、飼育係のコクハラ。「飼育係の日誌」では、のっぽで無口な彼が、生きものたちについて綴る日々の記録となっている。
『マザーウォーター』に続いて『東京オアシス』でも脚本を手がけた白木朋子が、このショートストーリーでも脚本を担当。
同じく『マザーウォーター』でメガホンを握り、本作でも監督を務める松本佳奈が、最初のページの何ともゆるいイラストを手がけている。いろいろな動物たちが描かれた動物園のMAPが目次となっており、コクハラが園に来て最初に世話を担当したキリンの話に始まり、様々な動物たちとの思い出や彼の思いが淡々と、“日誌”という形式で記録されていく。
本編とは別物だが、このチーム特有のゆるく、そして温かい空気感がたっぷりと感じられ、いち映画公式サイト内のコンテンツの域を超えた凝った内容となっている。
映画公開までの間にこちらをチェックしておけば、本編ではほんのわずかしか登場しないコクハラが愛おしくなること間違いなし!今後、どんな動物たちにまつわる物語が展開するのか、コクハラのチョイスも気になるところ。
こちらの「飼育係の日誌」は本日6月15日(水)より、月2回のペースで全11話で連載。
『東京オアシス』は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
公式サイト:http://www.tokyo-oasis-movie.com/
■関連作品:
東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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