【第49回日本アカデミー賞】佐藤二朗、初の最優秀助演男優賞を受賞「みんな、愛してるぜ!」山田裕貴も涙
『爆弾』の佐藤二朗が、第49回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。佐藤は昨年『あんのこと』で同優秀賞を受賞していたが、最優秀賞は初となった。佐藤は「これは泣く、こんな泣くかなあ!」と言いながら涙を見せつつも、日本映画に対する熱い思いをスピーチに乗せた。
助演男優賞には、佐藤のほか、田中泯(『国宝』)、松村北斗(『ファーストキス 1ST KISS』)、横浜流星(『国宝』)、渡辺謙(『国宝』)と屈指の俳優がそろい、演技で火花を散らしていた。
『爆弾』にて、佐藤は暴行容疑で警察に連行され、取調室にて爆発時刻と場所を予言し、その後も次々と予告し続け、刑事らを翻弄する得体の知れない中年男・スズキタゴサクを怪演。ほとんどの出演シーンが密室内で座っての演技となったが、緩急を自在に操る独特のセリフ回しで場を支配。謎解きの質問や過激な発言で相手を挑発していく。一瞬たりとも目が離せない、その存在自体がこの作品における一つのエンターテインメントとなっていた。
プレゼンターで登場した大沢たかおが、優秀賞を受賞した5人に一人ずつ言葉をかけた。大沢は佐藤に、「二朗ちゃん、いつも見た目がインパクトあるのでそれだけかと思いきや、実は役作りや造形を掘り下げている芝居で。人間味あふれる芝居、いつも感動しています」と話しかけると、佐藤は「うれしいです、光栄です」とニコニコ。
その後、最優秀賞で佐藤の名前が呼ばれると、場内からは「おお…!」とどよめきの声が上がり、佐藤も驚きの顔を浮かべた。隣に座る主演の山田裕貴と固い握手を交わし、同じく坂東龍汰もガッツポーズをしていた。壇上にあがった佐藤は「泣くなあ、これ、こんな泣くかな!」と叫び、大沢と握手をしてブロンズ像を受け取った。
佐藤はスピーチで『爆弾』チームに感謝を述べた後、「個人的なことを言うと、正直、最近日本映画を見ていなくて。理由は恥ずかしいんですが、嫉妬を感じるから、悔しいと思うから」と話した。
しかし、昨年アカデミー賞授賞式の席で様々な俳優陣と触れたことにより、「僕はなんつうケツの小さい男だ、と思って。それから今日まで毎日のようにたくさん日本映画を見て、なんて戦う価値のある場所だろうと思いました。ここに立てて、今夜はとてもいい夜です。『爆弾』チームのみんな、日本映画に携わるすべてのみんな、たまに日本映画を見るすべてのみんな、愛してるぜ!いい夜だ、ありがとう」と感謝と愛をシャウトした。佐藤のスピーチを聞いた山田はこらえきれず涙を流し、席に戻った佐藤と喜びを分かち合っていた。
(シネマカフェ編集部)
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爆弾 2025年10月31日より全国にて公開
(c)呉勝浩/講談社(c)2025映画『爆弾』製作委員会