2011年8月2日 15:47
桐谷美玲インタビュー 2つの役から垣間見える素顔 模索の中でつかんだ成長
(Photo:cinemacafe.net)
「全部美玲」——。ポスターの中央には映画のタイトルよりも大きな文字でそう書かれている。彼女は「恥ずかしくてしょうがないです(笑)」と頬を赤らめるが、このキャッチコピーそのまま主演作2本立てとなる『乱反射』、『スノーフレーク』には、等身大の桐谷美玲の笑顔、涙、戸惑い、怒り、恥じらいなど、青春のさなかの瑞々しい感情が全てつまっている。この2作を含めて今年だけで映画公開作は5本とまさに引っ張りだこ。作品ごとに確かな成長を見せる彼女の素顔に迫った。
自らの高校時代の思いを反映させた歌人・志摩
『乱反射』で彼女が演じたのは、女子高生にして歌人として活躍する志摩。師匠でもある母親から「誰か」を想う気持ちを詠むようにと言われるも、それができず、付き合っていた恋人ともうまく関係を築くことができずに思い悩む。女子高生にして歌人という変わった設定ではあるが、桐谷さんは彼女の内面に、自らも経験した感情を見出していた。
その一方で、彼女が感じている“孤独”についても思いを巡らせる。
「高校生の頃、私も志摩ちゃんと同じように、仲間に入れなくなったりすることや、ひとりだけ違うことがすごく怖くて、グループは絶対一緒という意識がすごくありました。