日本映画初!西川美和監督作『わたしの知らない子どもたち』トロント国際映画祭コンペ部門でオープニング上映決定
『わたしの知らない子どもたち』が、第51回トロント国際映画祭【プラットフォーム部門】へ正式出品されることがわかった。また、同部門のオープニング上映作品へ選出された。
日本映画としてオープニング上映に選ばれるのは初の快挙となる。
本作は、『すばらしき世界』『永い言い訳』の西川美和監督が原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作。戦争で家族と日常を奪われた12歳の少女・茅野琴子(小八重葵美)が、生き延びるために自らの性別を隠し"少年"として生きることを選ぶ姿と、かつて琴子が疎開した学校の教師・曽根文美子(二階堂ふみ)が敗戦によって信念も立場も失いながら再び立ち上がろうとする姿を描く。
第51回トロント国際映画祭(TIFF)は、現地時間9月10日~9月20日にカナダ・トロントにて開催される。北米最大にして世界最高峰の映画祭であり、「観客賞(ピーブルズチョイス・アワード)」の受賞作が米アカデミー賞の最有力候補に直結することから、"アカデミー賞の行方を占う世界で最も重要な前哨戦"として知られる。
本作が出品される「プラットフォーム部門」は2015年に新設された唯一のコンペティション部門。
本年度からは同部門の最高賞「プラットフォーム・アワード」受賞作に米アカデミー賞国際長編映画賞の応募資格が付与されることとなり、注目度はさらに高まっている。
オープニング上映作は「この部門のレベルの高さを世界に証明し、プログラム全体のトーンを決定づける最重要作である」と絶対の確信を持って選ばれた"最高峰の1本"とされており、本作の「プラットフォーム・アワード」受賞への期待とともに、オスカーへの道にも大きな希望が広がっている。
ワールドプレミアは映画祭の開幕日となる9月10日の18時頃(現地時間)を予定。同映画祭の心臓部である「TIFFライトボックス(TIFF Lightbox)」内の最大規模を誇るシアターにて上映される。
本作の主人公・茅野琴子役には、約500名のオーディションを勝ち抜いた新人・小八重葵美が当時11歳で大抜擢された。教師・曽根文美子役には、「SHOGUN 将軍」など世界的作品で評価を確立した二階堂ふみが務める。
音楽は、『国宝』など数々の音楽賞を受賞し、坂本龍一からもその実力を高く評価された作曲家・原摩利彦がイタリアの奏者とともに録音に挑んだ。VFXは『ゴジラ-1.0』で米・アカデミー賞〈視覚効果賞〉に輝いた白組が担当し、戦後直後の日本を精緻に描き出す。
西川監督、小八重、二階堂のコメント映像も到着した。
原案・脚本・監督:西川美和
お知らせを聞いた時は、「やったー!」と飛び上がりました。過去にもトロント国際映画祭へ3度招待頂いているのですが、プラットフォーム部門への参加は初めてです。前作は、2020年のコロナ禍での選出だったので、日本からオンラインでしか上映の様子も分からなかったのですが、今回は現地に赴きオープニングに参加できるということでたいへん嬉しいです。“コンペ”部門は光栄ですが、きっと今年の各国の優れた映画が集まると思うので、それに出会えるのもまた楽しみです。トロント国際映画祭はとても大きな映画祭であるとともに、カジュアルで、北米中の映画人たちと街の人たちとが、街の劇場でたくさんの映画を観る、素敵な映画祭なので、私たちの作品を持っていけるのがとても嬉しいです。
今回の作品は子どもから大人までが総力を挙げて挑んだ作品ですし、日本の映画人の”力の結晶”のような仕上がりになっているので、世界の人にも作品のクオリティを味わって頂きたいなと思います。映画は、「字幕がつけばどこまででも渡っていける表現」だと思います。
私も隅々まで監修した英語字幕付きのものを、トロントで上映してもらいますが、映画を見てもらうことで国同士の壁が低くなって、よく知らなかった国の人たちとも対話ができたりするようになるんですね。海外の人からすれば、日本の戦中・戦後の物語は身近ではないと思いますが、同時に戦争がたくさん起きている今の世界状況で、みんなが共通に抱いている不安や、どこの場所にも子どもたちがいるということを、もう一度思う契機にもなる内容だと思うので、ぜひトロントでたくさん人と言葉を交わして、友達を作ってきたいなと思います。
小八重葵美
トロントってどこだろう?と最初は思ったけど、調べたらカナダでした。
映画祭は初めてなので、すごく緊張しますが、今までの色んなことを思い出しながら、落ち着いて話せたらいいなって思っています。撮影した時間は3ヶ月だったけど、その前にも、西川監督や、たくさんのスタッフの方々がいろんなこと調べて、頑張って準備してきてくれて、撮影もみんなで一緒に頑張ってやってきたので、いろんな人に見てもらえるのはすごく嬉しいです。二階堂ふみ
西川監督と小八重葵美ちゃんが中心となって、みんなで頑張った作品が、日本から外に出て、多くの方の観て頂けるというのは、本当に光栄だなとも思いましたし、すごく良いことだなと思いました。
本当に1人でも多くの方々にこの作品が届いてほしいと脚本を読んだときからずっと感じていたので、良かったなと思いました。
映画祭って国を越えて、映画という1つの文化を共有できる場所だと思うので、そういう場所で対立ではなく、想いを寄せ合えるような、そういう作品にきっとなるんじゃないかと思います。
いま世界中のいろんなところで争いが続いている中、みんなそれぞれの”戦争”というものに対して、様々な思いや考えを持って、きっとこの作品を観て下さると思います。観てくださる方々にも私たちも思いを寄せて、お届けすることができたらなと思いますし、きっと皆さんが色々なものを感じ取ってくださる作品になっていると思うので、本当に多くの方に届いてほしいです。
『わたしの知らない子どもたち』は10月16日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)
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わたしの知らない子どもたち 2026年10月16日より全国にて公開
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