大ヒット中『バックルームズ』観客が違和感を覚える理由とは? 監督が明かす特別映像
Z世代が劇場に押し寄せ、日本公開のA24作品史上最高のオープニング成績を樹立、さらに2026年公開のホラー映画でNo.1となる大ヒットスタートを切った『バックルームズ』。この度、ケイン・パーソンズ監督が圧倒的リアリティを生む撮影舞台裏について語る特別解説映像が解禁となった。
本作の舞台は、都市伝説とされていた空間“Backrooms”。どこまでも続く黄色い壁紙の部屋、終わりのない廊下。不自然な間取りと、意味を失い床に埋まった設置物。
わずかに現実からズレている――そんな出口のない“リミナルスペース”で、観客は“最高密度の不安と恐怖”を体験する。
この度解禁されるのは、ケイン・パーソンズ監督のリアリティへの徹底したこだわりを紐解く特別解説映像。
ヴァーチャルではなく広大なセットを組み立て、そこで俳優たちが実際に演技をすることにこだわり続けた監督だが、映像の冒頭「立ち会えただけで感動した」と特別な思い入れを語るのは、バックルームズに迷い込んだメアリーが<何か>から逃げ惑うシーン。
撮影が行われたのは、なんと実際に存在する住宅街の一角。CGで一から作り上げた架空の街ではなく、実際の“車庫”を使って撮影、そこへ美術部が「ドアや窓やフェンス、郵便受けや芝生を足したんだ」と、細部に至るまで手を加えていったという。
その狙いは、リアルな住宅街を再現することだけではなく「観客が見た目や尺度に違和感を覚えるように」すること。誰もが見覚えのある日常的な風景に、微妙なズレや違和感を忍ばせることで、“普通に見えるのに、どこかおかしい”空間を作り上げていき、監督はこの空間を「郊外のバイオーム」とも表現。
さらに、そこに“室内にいる”ような感覚を与えるため、撮影中のセットにも劇中全編を通して使用されているものと同じタイプの照明器具を使い、空間そのものを照らしていたという。
そして映像では、実際に撮影したセットをさらにVFXで拡張していることにも言及。実在する空間をベースに、従来のセット拡張の手法を用いて世界を広げながら、ファンの色味にまでこだわるなど、徹底してディテールを追い込んでいった。
VFXで非現実的な世界を作り出すのではなく、あくまで“実際に存在するような空間”を作り上げるためにVFXを用いる。
「VFXの拡張の目的はそこにある」と監督が語るように、その徹底したリアリティへの執念こそが、本作ならではの恐怖を生み出したことを明かしている。
『バックルームズ』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。
(シネマカフェ編集部)
■関連作品:
バックルームズ 2026年9月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開
© 2026 Backrooms Rights LLC, PC Films, LLC. All Rights Reserved.
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