2011年9月15日 16:23
ウォンビン インタビュー 成熟した男の瞳で、新しい愛を魅せる
(Photo:cinemacafe.net)
「よろしくお願いします」と取材部屋に入ってきた瞬間、彼をとりまく半径5メートル、いや10メートルの景色がワントーン明るくなり、艶っぽい空気がそっと流れ出す…。ウォンビンという俳優は、そんなオーラを感じさせる正真正銘のスターだ。第一次韓流ブームの火付け役、韓流四天王としての活躍を経て、青年から大人の男へ、アイドルから深みのある俳優へ、一歩一歩、確実に前進してきた者の存在感は圧倒的、その一言に尽きる。そして、彼が『母なる証明』から2年ぶりの主演作として選んだのは、アクション・エンターテイメント『アジョシ』。念願だった初の本格派アクションに挑んだだけでなく、これまでに見せたことのない悲哀と狂気と愛に満ちた男テシクを演じ、さらなる新境地を拓いた。ウォンビンが求め、伝えたかったものとは何だったのか。その真意に迫った。
初めて出会った「大人と子供が理解し合い、寄り添う愛」
撮影に入る何か月も前から過酷なトレーニングを積み、まるで自分の体の一部のように銃やナイフを扱い、鍛え抜かれた肉体で次々と敵を倒していく──。
華麗なアクションを披露するウォンビンは、たまらなく格好いい。