『ブルーバレンタイン』で検証、結婚に求めるもの。意外な男女の「理想」の違いは?
(Photo:cinemacafe.net)
主人公のディーンとシンディは、幼い娘と3人で暮らす夫婦。妻のシンディは長年の勉強の末に得た資格で看護師として忙しく働く一方、夫のディーンは朝からお酒を飲みながらペンキ塗り。夫に自分の能力をもっと発揮してほしいと願うシンディと、仕事よりも家族一緒に過ごすことを大事にするディーンのすれ違う思いはどんどん深まるばかりで…。
結婚している方でも独身の方でも、恋愛を経験したことのある人なら誰しもが一度は問うたことがあるのが、恋愛の「継続」。本作は観る者に、そんな恋愛における永遠の問いを投げかける。
その中でも考えざるを得ないのが、恋愛と結婚の違いだ。ずばり「恋人と結婚相手、求めるものは違う?」と聞いてみたところ、女性の8割、男性の7割が「はい」と回答したが、では恋愛に望むものとそこから一歩ステップを踏んだ結婚に望むもの、何が違うのか?「恋人に求める一番大事なもの」では、男女共に圧倒的多数が「優しさ」と答え、次に「同じ価値観」が続いた。一方、「結婚相手に求めるもの」という問いについては、女性の4割近くが「同じ価値観」を挙げ、他の要素との大差を見せる一方で、男性サイドは「同じ価値観」と「家族との時間」、「愛情」がほぼ同率の票を集め、結婚における男女間の優先順位の違いが、意外な形となって表れた。
男女の意識の違いはほかにも見られた。結婚生活において、相手に経済的な安定を求めるのか、家族との時間を求めるのか。女性はほぼ半数ずつに意見が分かれるなか、男性の回答を見てみると、経済的な面を支えるのは自分、相手(妻)に対しては「収入は少なくても家族想い」でいてほしいという意見が7割にのぼった。少し前には男性が家庭内の仕事や育児を担う“イクメン”という言葉が浸透したが、とは言え、家庭内での相手に求める役割についての男女の意識の違いはやはり拭えないものがあるのか…。こうした点をふまえると、劇中のディーンとシンディの“すれ違い”をどう捉えるのか、男女間はもちろん、受け止め方が千差万別なのが興味深いところ。
ここまで恋愛と結婚についての男女の意識の違いにふれてきたが、相反して、男女の意見が合致したことが一つある。「女性と男性、どちらがロマンチストか?」という質問には、男女共に「男性」との回答が多数にのぼったのだ。自他共に認める、というところだが、少なからずこの結果はディーンとシンディの関係を表しているようにも。現実を見据え“諦め”を感じさせるシンディと、諦められないディーン。2人の愛の行く末をどう受け止めるか、恋愛の秋にぴったりの本作を題材に、じっくりと気の置けない存在の人と語り合ってみるのはいかが?
『ブルーバレンタイン』DVD&ブルーレイは発売中。
この秋、語りたくなる!『ブルーバレンタイン』で女子会トーク
http://www.cinemacafe.net/100dvd/bluevalentine/
■関連作品:
ブルーバレンタイン 2011年4月23日より新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開
© 2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
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