『カメリア』ソル・ギョングインタビュー「平凡であろうと、努力はしているかもしれない」
(Photo:cinemacafe.net)
「お湯に浸かったような気分にさせてくれた」――。共演した吉高由里子はそんな独特の言葉で彼を評し、メガホンを握った行定勲監督はカメラマンが現場でつぶやいた「彼の何を撮っても映画になる」という言葉に唸った。徹底した役作りで知られ、幅広い作品に出演する韓国の名優、ソル・ギョング。釜山を舞台にしたオムニバス映画『Camellia カメリア』の一篇「Kamome」では、昔気質の映画カメラマンの男を演じ、ひょんなことから出会ったかもめという名の不思議な日本人の少女と夜の街をさまよう。行定組の感想は?吉高さんとの共演は?彼の体から発せられる、ふと身を任せてしまいたくなるような自然体で安心感を誘うオーラの秘密は?映画の公開を前に来日を果たしたソル・ギョングに話を聞いた。
行定監督は、まさか本当に彼が出演してくれるとは思っておらず、ダメ元でオファーを出したそうだが、ソルはオファーが届くとすぐに出演を即決した。
「脚本が素晴らしかったし、何より行定監督からのオファーだったのですぐにOKしました。断る理由はなかったですね」。
過去に日韓共同制作の『力道山』に主演し、日本人の俳優と共演経験はあるが、日本人監督との仕事は初めて。