山田洋次監督が「第二の故郷」柴又を練り歩き! 『東京家族』製作は来年春に再開
(Photo:cinemacafe.net)
小津安二郎監督の名作『東京物語』が山田洋次監督の手で舞台化され、来年年明けに三越劇場で上演されることになり11月16日(火)、物語の舞台に近く、山田監督にとっては『男はつらいよ』でおなじみの東京・柴又の帝釈天で成功祈願イベントが開催された。山田監督に加え、水谷八重子、波乃久里子、安井昌二、英太郎、瀬戸摩純も出席し、柴又駅から帝釈天へと続く商店が立ち並ぶ参道をお囃子と共に練り歩いた。舞台化に加えて、本作をモチーフにした『東京家族』の製作も控えている山田監督は、東日本大震災の影響で延期となっていた撮影開始時期を来年3月と明かした。
オリジナルの映画は原節子、笠智衆らを迎え、1953年に公開。広島の尾道から久々に老夫婦が息子たちを訪ねるために上京するが、自分たちの生活に精いっぱいの息子たちからは歓迎されない。そんな中、戦死した息子の未亡人だけが彼らに尽くしてくれる。彼らのやり取りから失われつつある家族の情愛や日本人の心を映し出し、海外でも絶賛された。
山田監督は2年前に「劇団新派」と組んで小津監督の『麥秋』を舞台化し、初めて舞台の演出を手がけた。