劇団ひとり&鈴木福インタビュー “ペンギン親子”を演じたふたりが憧れる人物とは?
って嗜めるところがあるんですけど、何か悲しくて好きですね。第1作ではマンブルも現実的なことを考えずに夢を見ていた少年だったのに、それがすっかり大人になってしまうっていう、ちょっと物悲しさもある良いシーンだなと。大人と子供がはっきりと分かれる瞬間、だから良いシーンですよね。元々はエリック側にいたマンブルが、いまそれを嗜めてるという。
自身も父親になったひとりさんだが、夢を見て飛び出す息子を心配して追いかけるマンブルに共感する部分も?
劇団ひとり:僕はいっさいの(子供の)反抗を許さないですね。反抗したらお小遣いとか全部カットするし、それがやっぱり愛情だと思ってるので。家出したら連れて帰ってきて、飯抜き、小遣い抜き。でも、それはいずれ感謝するようになると。
大人になったときにね。
意外にもストイックな教育方針を教えてくれた劇団ひとりさんだが、いまは親となったマンブル然り、誰でもかつては子供だったはず。エリックのように、自分にないものに憧れて外に飛び出したり…。そうした“自分探し”の旅はエリックにとどまらず、集団生活を飛び出すオキアミのウィル&ビルの冒険も同じで、本作の随所にかつて子供だった大人が共感する場面がある。