トム・クルーズ「僕はギブアップしないよ!」 不可能を可能にできるワケを伝授!
(Photo:cinemacafe.net)
前作から5年。シリーズ4作目となる本作ではアラブ首長国連邦・ドバイを舞台に、テロ事件の容疑をかけられたIMF(米国極秘諜報機関)のエージェント、イーサン・ハントとそのチームが黒幕を突き止めるべく新たな“ミッション”に挑んでいく。この日は、その舞台であるドバイの砂漠をイメージしたセットが3人を出迎えた。
今回、ポーラ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグという新たなメンバーでチームを結成したトムは、そのチームワークについて「素晴らしかったよ!みんなとは長い間、とても楽しく仕事ができたよ。それぞれが“自分に何ができるのか?”という事に向き合い、全力を尽くしてくれたおかげだよ」と称賛の言葉を贈った。これにバード監督も頷き、初の実写映画監督のおもしろさを語った。
「違うリズムを持った4人が素晴らしいハーモニーを奏でていた。即興で脚本もよく変わっていったけど、誰も不平を言わず、遊びに来る感覚で臨んでくれた。トムには、座りこまないように、心地いいスニーカーを買ってあげたんだけど(笑)」。
今回の最大の見どころの一つに、地上828メートルの高さを誇る超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”でのアクション・シーンがある。トムはそれをスタントなしで行ったが、「全然怖くなかったよ(笑)」とのこと。「子供の頃から『G.I.ジョー』を真似していて、ベッドのシーツを自分に巻きつけてパラシュートみたいにガレージの屋根の上から跳んだことがあってね。4歳のときだから結果がどうなるかなんて考えてなくて、足を離した瞬間に『マズイ』と思ったけど(笑)。だからいまもチャレンジするべきだと思うんだけど、今回はブラッドのアイディアに相当振り回されたよ」と微笑ましいエピソードを語ってくれた。
とにかく「チャンレンジ」という言葉が口を突くトム。ハードな撮影を楽しく乗り切るコツを聞かれると、「自分がやることが大好きというのが基本。僕は全人生をエンタテイメントに尽くしたいと思ってるし、老後もそれは変わらないよ。チームでインスピレーションを与えながらクリエイトしていくことから、エネルギーが沸いてくるんだ。今回も監獄のシーンで、ブラッドがディーン・マーティンの曲をいきなり流したんだけど、興奮して夜も眠れなかったよ」と答えた。すると、監督は「短くまとめると、答えは“ディーン・マーティン”」と茶々を入れ、会場を沸かせた。
IMFチームの紅一点・ジェーンを演じたポーラは出産わずか5か月後で本作に出演、ハードなアクションをやり遂げたが、「映画と母親業をどうやって両立しようか悩み、眠れない日々が続いたけど、乗り越えるしかないと思い、“不可能なミッション”を乗り越えたわ」とやり遂げた表情。トムに「映画に対して素晴らしい献身をしてくれた」と言われると、「いままでで最大級の褒め言葉だわ!」と満面の笑みを浮かべた。
また、タイトルにちなんで「最近チャレンジして“インポッシブル”だったことは?」という質問もあがったが、バード監督は「今回の作品はシリーズの中で一番規模が大きいんだけど、予算はそうでもなくてね。何か問題が起きたらその場ですぐに解決しないとお金がなくなるから、毎日がチャレンジングだったよ。とにかく不可能と思ってもそれを認めないことだね」とコメント。一方のトムは、「僕はギブアップしないよ」と即答した。
最後に、本作についてトムは「自分たちは、観客がポップコーンを食べてても思わず手を止めてしまうような、そんな楽しいエンタテイメントを贈りたいと思っている。それが誇りだし、この作品は自分にとっての誇り」と、監督と共にジェスチャーつきでアピール。「だから、このミッションは観客の方が“完了”してくれるんだ」と締めくくってくれた。
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)より全国にて公開。
■関連作品:
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開
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