ユアン・マクレガー インタビュー「気恥ずかしさなんて気にしない、恋愛映画が好き」
食べることもできず、眠ることもできず、恋に支配されるんだ。そして、2人は最後に近づき合い、互いに愛し合っていることを知る。エンディングは陽気ではないが、そこには希望がある。僕は脚本を読んでいるときから映像が浮かんできて、泣きそうになったんだ。とても美しいエンディングだよ!」
ユアンが今回演じるのは、シェフのマイケル。嗅覚・味覚といった感覚を道具とするカリスマシェフを演じるにあたっての役づくりは?
「僕自身はコックじゃないから、切り方だって分からない…そこでグラスゴーにいる何人かの優れたシェフのところに行って、昼も夜も厨房に張り付いたんだ。それと、僕が育ったクリーフにマレーパークというホテルがあるんだけど、14歳からそこで僕は働いてたんだ。2年くらいそこで皿洗いをしてたから厨房の様子は少し分かっていたよ。
今回の体験の全ては細かい部分を習得するためで、とても楽しかったよ。でも、それ以来調理はしてないよ。この映画のおかげで、僕は偉大なコックになれないことが分かったからね(笑)」。
謎のウイルス“SOS”によって感覚を一つずつ蝕まれたマイケルは、貪るようにしてスーザン(エヴァ・グリーン)の愛を求めていく。