『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』がSAG賞を席巻! 3部門を制覇
(Photo:cinemacafe.net)
29日、第18回全米映画俳優組合(SAG)賞が発表され、映画部門で『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』が主演女優賞、助演女優賞、アンサンブル・キャスト賞の3部門を受賞した。
今年は、SAG賞主演男優賞も受賞したジャン・デュジャルダン主演の『アーティスト』がアカデミー賞前哨戦で快進撃を続けているが、60年代のアメリカ南部を舞台に白人女性と黒人の家政婦たちの交流を描く『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』の評価も高く、SAG賞主演女優賞に輝いたヴィオラ・デイヴィス、助演女優賞受賞のオクタヴィア・スペンサーはブロードキャスト映画批評家協会賞ほか数多くの映画賞をダブル受賞、オクタヴィアはゴールデン・グローブ賞も受賞している。
SAG賞は全米映画俳優組合の投票によって決定するが、投票者がアカデミー会員を兼ねていることも多く、アカデミー賞俳優部門と授賞結果が重なることは多い。また、俳優の演技に的を絞っての選考のため、作品そのものやほかのスタッフに対する賞はないが、アンサンブル・キャスト賞はアカデミー賞における作品賞的な意味合いを持つと言われている。
ちなみに、オスカー作品賞を受賞するには、その作品が監督賞部門でもノミネートされていない場合、受賞確率は一気に低くなる。