オスカー俳優を唸らせた15歳、トーマス・ホーン 未知なる旅路で見つけた喜び
亡き父親のクローゼットから謎の鍵を見つけたオスカーは、その鍵は父親が自分に遺したメッセージだと思い込み、ニューヨーク中を駆け回り、鍵穴を探す冒険に出る。彼と同じようにトーマス・ホーンにとってこの映画は新しい旅路、俳優という新しい道への一歩となった。また、これまでは数か月に一度劇場に映画を観に行く、数週間に一度DVDで映画を観る程度だった映画への興味は、本作と出会ったことで大きく膨らんだ。「この映画と(賞レースを)競っている映画は気になるんだ。最近は『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』と『アーティスト』を観たよ。どちらも俳優たちの演技がとても素晴らしかった。あと『ダークナイト』シリーズは前の2作品を観ているから新作『ダークナイト ライジング』も楽しみにしているよ!」と瞳を輝かせる。もちろんその輝きの理由は、映画の奥深さ、演じる楽しさを知ったからこその輝きであり──「オスカーを演じたことでたくさんのことを学んだけれど、1つはっきり言えるのは、俳優は大変な仕事だということだね。
でも、演じることはとても楽しいんだ!」。今後いくつもの映画のタイトルにその名を刻むであろう新星トーマス・ホーンの記念すべき一歩は、観客に切なくもあたたかな感動を届けてくれるはず。