ジェラルド・バトラーインタビュー 「完璧な挑戦」と語る、新たなる“英雄”
(Photo:cinemacafe.net)
映画版『オペラ座の怪人』で演じた、切なく狂気的なファントム役でたちまち世界中の女性を虜にし、以来『300<スリーハンドレッド>』に代表されるようなワイルドな“男の中の男”として唯一無二の存在を確立してきた、ジェラルド・バトラー。そんな彼が俳優としての原点に立ち返った一作『英雄の証明』がまもなく公開となる。「これほど完璧な挑戦はない」。本作での挑戦をそう語るワケとは?
ウィリアム・シェイクスピア最後の悲劇「コリオレイナス」を、現代に舞台を移し大胆に解釈した本作。戦争と政治的不安がもたらす人間の栄華盛衰を題材に、ローマの孤高の独裁者・コリオレイナスと敵国のリーダー・オーフィディアスの宿命の戦いを描いていく。
監督も務めるレイフ・ファインズが演じる独裁者・コリオレイナスを己のために戦う“陰”のリーダーとするなら、ジェラルド扮するオーフィディアスは民のために戦いに身を投じる“陽”のリーダー。まるで対照的な2人の関係を、ジェラルドは「完璧な同志」と説明する。
「オーフィディアスは、コリオレイナスのカリスマ性、パワー、頭脳、高潔さに惹きつけられている。