『種まく旅人〜みのりの茶〜』田中麗奈 30代を迎えたいま、ふり返る“女優”の仕事
(Photo:cinemacafe.net)
田中麗奈は立ち止まらない。「変化をしているときが一番楽しい」という言葉通り、全てを受け止め、前へと進んで行く。ここ数か月だけでも『源氏物語 千年の謎』における光源氏の恋人・六条御息所に『聯合艦隊司令長官山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―』の踊り子の娘、そして『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』の看護師・金森と、次々と全く異なる役柄でスクリーンの中で存在感を示している。そんな彼女の最新作は、お茶づくりを通して温かい人間ドラマを描き出す『種まく旅人~みのりの茶~』。田中さんは東京での仕事に挫折し、祖父の暮らす大分でお茶づくりを始めるみのりを演じている。お茶づくり、映画づくり、そして30代を迎えた自らの人生について――胸の内の様々な思いを語ってくれた。
本作への参加にあたり、田中さんはお茶づくりの現場を見学するだけでなく、実際に農作業に従事した。それは想像以上の苦労だったよう。
劇中、みのりはあまりの大変さにたびたび心の底から苦しそうな顔を見せるが、あの表情のリアリティは田中さん自身、お茶づくりの苦労を知っているからこそ。
「ここまで大変なことだったのかって思いましたね。