何がほかの妖怪と違う? 愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ
(Photo:cinemacafe.net)
その妖怪とは、4月に公開される『ももへの手紙』に登場する妖怪3人組。父を亡くし、瀬戸内の小さな島に母と引っ越してきた主人公、小学6年生のももの元にある使命をもって“見守り組”と名乗り、突如として現われる。彼らの名前は、イワ、カワ、マメ。当然、彼らの存在に気づいたももはおののき、どうにも怪しい姿に不信感を抱くのだが、何とも憎めない彼らと過ごすうちに、慣れない島の暮らしに自然と溶け込むように…。
ももを含む、限られた子供にしかその姿が見えない“見守り組”の3人。
リーダー格で強面のイワはその容貌とは裏腹に、心根が優しい妖怪。どこか抜けている彼にツッコミを入れるのが、面倒くさがりでズル賢いカワ。そして、もう一人はマメ。一番マイペースで、3人の中でもマスコット的なキモかわいさを放っている。その声を演じるのは西田敏行、山寺宏一、チョーの個性あふれる演技派の面々。食いしん坊で人の食べ物をあたり構わず盗んでしまうのが厄介だが、愛嬌たっぷりで憎めない妖怪たちをユーモアたっぷりに魅せている。
本作でメガホンを取った沖浦啓之監督によれば、この妖怪たちの誕生のきっかけは、本屋で見つけた黄表紙(江戸時代の絵本の一種)に関する本だったそう。黄表紙に描かれたような妖怪が「人間が与えた形」を持ったものとして本の中から出てくることを思いついた監督は、徹底的なリサーチを行い、確たる裏付けのもと、ユニークな妖怪たちを誕生させた。
出会った頃は、お互い分かり合えない部分があったももと妖怪たちであるが、彼らの笑いに満ちたやり取りからは「誰かがいつも見守っていてくれる」という優しいメッセージが伝わってくる。そして、本作の物語のキーとなるのは、なぜ“見守り組”たちはももの元に現われたのか、ということ。果たして、彼らが背負っている使命とは――?
『ももへの手紙』は4月7日(土)より広島・愛媛にて先行公開、4月21日(土)より全国にて公開。
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■関連作品:
ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
© 2012『ももへの手紙』製作委員会
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