親子だから分かり合える感動とは? 『ももへの手紙』親子試写会アンケート発表
(Photo:cinemacafe.net)
「ももへ」とだけ記された手紙を残し、天国へと旅立ってしまった父親への拭いきれない気持ちを胸に、汐島という小さな島に母とやって来たももの元にやってくる、不思議な存在。聞けば、彼らは“見守り組”と名乗る妖怪3人組であった。彼らがももの元へやって来た理由に、本作のメッセージが隠されている。
本作を観終えた親子に作品への点数をつけてもらったところ、100点超えが続出、平均点数は93点という高評価の結果に。大人、子供関係なく、総じて印象に残ったのは「親子のドラマ」「人の温かさ」という声であった。
「四国の美しい自然、風景、島の人々の温かさ、優しさが良く描かれていました。子供向きと言うより、大人の人に観てもらいたい」(50代・女性)、「人の繋がりが大事だなと改めて思わせてくれて温かくなりました」(50代・女性)という声もあれば、「ももにもお母さんにも素直に感情移入ができました」(40代・女性)と、親と子両方の視点で共感できたという意見も。
東京から離れた島という舞台でありながら、そこで暮らすももと母・いく子の関係は決して大げさに描かれていないリアルさが高い共感へと繋がっているのだろう。実際に「母・いく子に共感できたか?」との質問には、ほぼ全員の親が「はい」と回答。「娘に涙を見せずに頑張ろうと無理するところ」(50代・女性)、「無理してでも子供を育ててしまうところ」(30代・女性)という親ならではのいく子の強さに頷く人もいれば、「母娘だから喋らなくても分かるかなとお互いが思ってしまうこともありますが、やはり言葉にしないと分からないこともあるところに、とても共感できました」(40代・女性)といった家族ならではの難しさ、さらに「前半で子供の話を聞いてないところ」(30代・女性)という、完璧ではいられない親のリアルな意見も…。ちなみに、本作に登場する“見守り組”の妖怪3人の人気投票を実施したところ、一番人気を得たのが、大きな体で強面だが心根は優しい、イワ。その見た目と性格のギャップはもとより、「ももに全てワケを話してしまうところ」など、最も人間らしいところが支持を集めた様子。この声を演じているのが、名優・西田敏行。
どこか抜けているところも愛嬌があるが、味わい深い声で発せられる彼の言葉は心に響くものばかりである。
「親子、家族での鑑賞をオススメしたい」との声も多かった本作。普段、当たり前のように接している家族の存在はもちろん、自分を見守ってくれている近くの存在に気づかせてくれる一本である。ぜひ、あなたも大切な誰かとこの温もりを分け合ってみては?
『ももへの手紙』は4月21日(土)より全国にて公開。
特集:『ももへの手紙』の世界へようこそ
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■関連作品:
ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
© 2012『ももへの手紙』製作委員会
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