『ファミリー・ツリー』ジョージ・クルーニー 等身大の“ダディ”役への挑戦、そして発見
(Photo:cinemacafe.net)
ダンディズムとスマートさを感じさせる大人の男の色気、そして少年のような熱いハートとやんちゃさ。この全てを兼ね備えた俳優はそうそういない。俳優、監督として、人をリードし惹きつけてやまない、ジョージ・クルーニー。言わずと知れたハリウッドの頼れる“兄貴”であり“ミスター・パーフェクト”のイメージが定着した彼がその脚本に惚れ込んだ『ファミリー・ツリー』では見事な愛され“ダメ親父”っぷりを見せている。「良い脚本を手にしたら、自分は何も…ね?」。そう断言する彼はこの役のどこに惚れこみ、役を通して何を発見したのか?ジョージに語ってもらった。
ジョージ=クレバーな独身貴族というイメージを抱く人も少なくないだろうが、これまでにも『素晴らしき日』(’96)での父親役を始め、『オー・ブラザー!』(’00)、『シリアナ』(’05)、『ファンタスティックMr.FOX』(’09)と、父親役や夫役を演じた作品も少なくない。だが、本作で見せる父親役が新鮮な印象を放つのは、これまでにない“等身大”の不器用さが備わっているためだろう。
「『ファミリー・ツリー』は今までの役とは違うんだ。