2012年6月6日 20:10
『シグナル〜月曜日のルカ〜』西島隆弘インタビュー 「甘さとか弱さが無いんです」
(Photo:cinemacafe.net)
部屋に入ってくるなり、明るくハキハキと挨拶する西島隆弘。パフォーマンスグループ「AAA」の一員として活躍する一方、園子温、蜷川幸雄といった錚々たる面々を惹きつける魅力を持った俳優である。人懐こい笑顔は『シグナル~月曜日のルカ~』で演じる心優しい青年・宮瀬恵介と同じ表情で、演じる役を自分に引き寄せていくタイプかと一瞬思うが、話を聞いていると、その第一印象は良い意味で裏切られていく。柔らかさの中にしっかりとした芯があるのだ。
「僕の中に甘さとか弱さが無いんですよね、たぶん」
西島さんが演じる恵介は夏休みに東京から帰省し、地元の古い映画館「銀映館」でアルバイトする大学生。そこで彼は映写技師のルカと出会う。ある事件をきっかけに3年間一歩も外に出ていない彼女と謎の男・レイジの存在によって、秘められた過去の全容が次第に明らかになる青春恋愛ミステリーを手がけたのは『時をかける少女』の谷口正晃監督だ。監督は西島さんの映画デビュー作、園子温監督の『愛のむきだし』を観て「恵介がいると思った」と語ったそうだが、本人は恵介と自分は似ていないという。
「僕の中に甘さとか弱さが無いんですよね、たぶん」。