くらし情報『『ハイザイ』ともさかりえインタビュー 女優として、妻として、母として』

2012年8月16日 11:34

『ハイザイ』ともさかりえインタビュー 女優として、妻として、母として

そのためには、なるべく余白のある状況で行った方がいいのかなと。台本を読んだときにプランは立てますが、現場に立ったときの感覚の方を大事にしました」。あるキャラクターを演じるために入念な準備が必要なときもあれば、今回のような群像劇では自然体、瞬発力、ライヴ感が求められる。もちろんそれはこれまで積み重ねてきたものの上に成り立っているわけで、12歳でこの世界に入ったともさかさんの引き出しの多さゆえの演技力でもある。そして、懐かしいまなざしで、遠い日の自分を思い返す。

「仕事を始めた頃はどこの現場に行っても下っ端で、ちゃんと準備していなくては!という、いまとは違った気負いがありました。気づけばかなりの年月が経っていて、いまでは若い世代の方ともご一緒する機会も増えましたけど、余白が欲しいと思うようになったのは、徐々にですね。こういった作品は特に(テストを)繰り返していると、どうしても新鮮さが薄まってきてしまうもの。
相手と向き合った瞬間の気持ちで演じることができたら、その鮮度に勝るものはないんですよね」と、演じる面白さを熱く語り、ひょんなことからヤクザの青年と出会い巻き込まれていく深谷の運命については「ありえないようで、やっぱりありえないんですけど(笑)

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