空前の大ヒット!『最強のふたり』監督が語る 世界を変えるための“ユーモア”
(Photo:cinemacafe.net)
本国フランスでは3人に1人が観たと言われ、さらにサルコジ前大統領や米オバマ大統領までが興味を示し、昨年のカンヌ国際映画祭で配給権を巡っての争奪戦が行われるほどの人気ぶりを見せたフランス映画『最強のふたり』。今年のフランス映画祭の開催に合わせて初来日を果たしたエリック・トレダノ監督を直撃した。本作について、そしてフランス映画の魅力について話を聞いた。
開口一番、本作が海外で巻き起こしている社会現象について「全く予想していなかった」と語るトレダノ監督。これまで日本で劇場公開された作品はなく、失礼を承知で言うならば、まったくの無名監督。それが本作で世界中の賞を総なめにし、早くもハリウッドでのリメイクが決定しているという熱狂ぶり。実際、この反応をどう受け止めているのだろう?
「すごく舞い上がりながらも、誇りに思っているよ。僕が表現したかったユーモアや価値観が、こうしていろいろな国で受け入れられている。
その中で、それぞれの国でリアクションが違うのもまた面白い。フランスでは本当に社会現象になって、この映画をきっかけにハンディキャップをもった人やスラム街に住む移民たちについてのディベートまで生まれたことには本当に驚いたよ」。