くらし情報『【シネマモード】映画に「騙される」秋 壮大な“だまし絵”『鍵泥棒のメソッド』』

2012年9月19日 15:13

【シネマモード】映画に「騙される」秋 壮大な“だまし絵”『鍵泥棒のメソッド』

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


人間とは、何と思い込みの強い生き物なのでしょう。そんなこと、散々分かっていたはずなのに、映画『アフタースクール』を観たときに、つくづくそう感じたことをいまでもはっきり覚えています。“思い込む生き物”の特性を手玉に取るかのように、見事に楽しく観客を騙してくれたのは、内田けんじ監督。彼の新作が完成したと知り、「騙される感動をもう一度…」とばかりに、『鍵泥棒のメソッド』を観てきました。今回もスカッと爽快感のある面白さが全編に充満。「あぁ、楽しかった」とつくづく感じる作品となっていました。

『アフタースクール』のようなトリックもあるにはありますが、今回一番興奮したのは、俳優・香川照之氏の豹変ぶり。「彼が素晴らしい俳優で、作品ごとに豹変するのは知っている。
何を分かりきったことを」と思う方もいるかもしれません。でも、今回はいままで以上に凄い香川氏が観られます。

本作品で彼は、血も涙もない伝説の殺し屋・コンドウを演じているのですが、コンドウは記憶を失い、ある男にアイデンティティーを盗まれて、売れないダメな俳優だと思い込む…という展開。もう、これを聞いただけで、“変”すぎてワクワクしませんか?

物語は、売れない貧乏役者・桜井が銭湯に行くところから始まります。

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