『コッホ先生と僕らの革命』ダニエル・ブリュール 俳優への道を後押しした教師の存在
(Photo:cinemacafe.net)
25歳で出演した『グッバイ、レーニン!』で世界的にその名を知らしめ、以降『青い棘』(’05)、『サルバドールの朝』(’07)などセンセーショナルな役を演じ、ドイツを代表する演技派として活躍の場を広げてきたダニエル・ブリュール。ドイツ映画に欠かせない存在である彼が、ドイツ・サッカーの礎を築いたコンラート・コッホを演じた『コッホ先生と僕らの革命』が先週末より公開となった。実は大のサッカーファンというダニエル、時代に新しいスピリットを吹き込んだ父を演じてみて感じたこととは――?
19世紀末、母校にドイツ語と古典語の教師として赴任したコッホは、スポーツ教育の一環としてサッカーを導入する。普仏戦争後、サッカーの母国・英国に対する反発感情が一気に高まっていた粛清モードの中、当然この新たなスポーツが快く迎え入れられることはなかった。だが、このスポーツの根幹にある“チームプレイ”が気運を変えていく。この偉大なるコッホのことを「全然知りませんでした。サッカーファンとして、彼のことを知らなかったことは少し恥ずかしかったです…」と語るダニエルだが、何が彼をこの役へと突き動かしたのか?
「この映画は、実在する人物の歴史的な映画です。