山田洋次監督が初のラブストーリーに挑戦! 直木賞受賞作「小さいおうち」映画化
(Photo:cinemacafe.net)
先日、文化勲章を受章したばかりの山田洋次監督が、最新作『東京家族』の公開を前に、早くも次回作に取り組むことが発表され、長い監督人生で初のラブストーリーを手がけることが明らかとなった。
「これは、ぼくの物語でもある」と語る山田監督の次なる作品は、第143回直木賞を受賞した中島京子の小説「小さいおうち」の映画化作品。山田監督が、登場人物の一人・恭一に自身を重ねたこの物語は、大学ノートに綴られた“小さいおうち”での小さな恋愛事件を通して、昭和そして平成の東京と地方都市の暮らしを丁寧に描写した作品だ。
ある一人のおばあさんがひっそりと亡くなった。彼女の名は、布宮タキ。数日後、タキの部屋の後片づけをしていた親類の青年・健史は、数冊の大学ノートを見つける。ノートには、彼女が若い頃に女中として仕えた、東京の山の手の郊外に建つ、赤い三角屋根の“小さいおうち”での出来事が綴られていた。昭和10年代のモダンな東京の風物、美しい奥様・時子と5歳になる恭一坊ちゃんとの穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋。
そして物語は60年以上の時を越えて、意外な形で現代へと継がれる…。