新宿に新たなミニシアターがオープン!上映作『ももいろそらを』新鋭監督かく語りき
(Photo:cinemacafe.net)
昨年の第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」で作品賞を受賞した注目作『ももいろそらを』。東京のミニシアターの閉館が続く中、12月22日(木)にオープンとなる新しいミニシアター「新宿シネマカリテ」にて2013年1月12日(土)より上映されることが決定!その話題の本作で監督デビューを果たした小林啓一のスペシャルコメントが到着した。
川島いづみ、16歳高校1年。いづみの日課と言えば新聞記事の採点だ。いつもと変わらない毎日は、そんな世界の中にある。ある日、いづみは大金の入った財布を拾う。中に入っていた学生証を頼りに、その財布を持ち主に返すはずが…。
透き通るようなモノクロームの映像と、テンポよく展開する会話劇、そして入念にリハーサルを重ねた丹念な演出によって、「高校1年生」という宙ぶらりんな存在と移ろいやすい時間を見事に浮かび上がらせる本作。
満を持して監督デビューを果たした小林監督は、モノクロで撮影した理由を「いま、現在を過去と思わせる方法はないかなと思いモノクロにした」と明かす。「現在は“今”、この瞬間に過去になってしまいます。それほど今という時間は危ういものです。