ハビエル・バルデム インタビュー 憧れの『007』への挑戦「特別な想いがあったよ」
(Photo:cinemacafe.net)
とてつもなく強烈な役を演じ、しかもそのキャラクターがハマり役であると、俳優にとっては嬉しさ反面、いつまでもその印象がついて回り、それを乗り越えなければならない、さらなる挑戦を課せられてしまうものだ。スペイン出身の名優ハビエル・バルデムにとっては『ノーカントリー』で演じた殺人鬼アントン・シガーがそれにあたるだろう。あの殺人鬼は見た目も演技も強烈すぎた──そんな彼が『007』シリーズ最新作『007 スカイフォール』で新たに挑む悪役は、ジェームズ・ボンドと“MI6”を脅かすシルヴァ。アントン・シガーとは一味違う悪を映画史に刻んだ。
目指したのは“居心地の悪い”悪役
この手のアクション映画に登場する悪役は、大抵の場合、世界をどうにかしようという野望を抱いている場合が多い。けれど、シルヴァにおいては「とてもパーソナル」だとハビエルは分析する。
「壊れてしまったものを持ったキャラクター、という印象を最初に抱いたんだ。シルヴァがほかの悪役と異なるのは、世界を滅ぼしてやる!とか、壮大な計画を持っているわけではなく、自分のために復讐しようとしていることだね。