ジャン・レノ インタビュー 三ツ星の人生の秘訣は、おいしい料理と気の合う仲間
(Photo:cinemacafe.net)
パリの超高級レストランで20年間“三ツ星”の栄光を守り続けてきたシェフのアレクサンドルと、天才的なセンスを持ちながらチャンスに恵まれない若手シェフのジャッキー。水と油のような2人が出合い、存亡の危機にあるレストラン再興を目指す『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』は、笑いと人情を盛り込んだフランスらしいコメディ作。威厳と親しみを兼ね備えた魅力的なシェフ、アレクサンドルを演じたジャン・レノに話を聞いた。
取材部屋に出入りするスタッフたちと「アリガト」と日本語まじりで談笑するジャン。こちらに気づくと、笑顔で「イコ、イコ」と言いながら、早速語り始めた。
「これは対照的な2人の出合いの物語だ。一人はスランプに陥り、もう一人は上昇気流に乗っている。年寄りと若者、愛を失くしてしまった男と、もうすぐ子供が生まれる男。
それを料理の世界を通して描いている。私は料理というのは、人間そのものと言えると思っているんだよ」。
素材にさまざまな創意工夫をこらす料理という作業は、なるほど人間ならではのもの。ジャンはさらにシェフと俳優も似ていると話す。
「どちらも表現するのが仕事だ。