くらし情報『オスカー受賞デザイナーが語る『アンナ・カレーニナ』 原作から離れた“再解釈”のドレス』

オスカー受賞デザイナーが語る『アンナ・カレーニナ』 原作から離れた“再解釈”のドレス

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


映画『アンナ・カレーニナ』で米アカデミー賞を受賞したばかりの衣装デザイナー、ジャクリーン・デュラン。今回の『アンナ・カレーニナ』では、歴史劇の衣装を再解釈し、トルストイの小説から忠実に再現することを避ける決断が下されたが、その上で彼女はどのように衣装で本作を表現していったのだろうか?

文学史上、最も美しく、最も哀しい愛の物語として、いまもなお世界中の読者を涙と感動で包んでいるロシアの文豪レフ・トルストイの最高傑作「アンナ・カレーニナ」を映画化した本作。舞台は19世紀末のロシア。満ちあふれる美貌を持ち、政府高官のカレーニンの妻であるアンナ・カレーニナはサンクト・ペテルブルクの社交界の華。ある日彼女はモスクワへと旅立つ途中で、騎兵将校のヴロンスキーと出会い、2人は一目で惹かれ合っていく。アンナは欺瞞に満ちた社交界と家庭を捨て、ヴロンスキーとの破滅的な愛に溺れていくのだが…。

「小説は読んだけれど、結局は監督と脚本家のビジョンに沿う必要があるわ。監督のビジョンは実際の1870年代に沿うことではなく、当時のディテールすべてを軽くしたいと考えていたの。

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