【インタビュー】永作博美、40代を迎えての“決断”…女優として、母として
(Photo:cinemacafe.net)
「決断」という言葉が幾度となく彼女の口をついて出る。女優という仕事に、人生に確固たる正解があるわけではない。「生きていく中でしんどいこと、上手くいかないことだらけですけど、そこからどう抜け出すか?自分で決めて、覚悟を持って進むしかないんです」。決断を積み重ねて“いま”がある。結婚・出産を経て、40代を迎え、永作博美が同世代の女性から強く支持される理由が分かる気がする。
主演映画『四十九日のレシピ』で演じた主人公・百合子は「いままであまり、決断をしてこなかった女性かなと思う」と永作さん。そんな彼女が小さな、でも確かな一歩を踏み出すに至る過程をどのように演じたのか?
夫の浮気が原因で実家へ舞い戻った百合子が、頑固な父や実家に集う騒々しい若者たちと共に、「四十九日は盛大に大宴会を」という母の遺言を実現すべく奔走する中で、再生の一歩を踏み出していくさまを静かに描き出す。
死にゆく人の願いとは思えない、何とも明るい希望に満ちた遺言。
母の遺したこのメッセージに惹かれ、永作さんは本作への出演を決めたという。
「脚本を読んですごくインパクトがありました。