『かぐや姫の物語』の意外な真実…故・地井武男の“声”代役は三宅裕司だった
(Photo:cinemacafe.net)
11月末に公開された今年最後のスタジオジブリ作品にして、高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』。昨年この世を去った故・地井武男が“翁”役で声優出演していることでも注目を集めていたが、このほどさらにその裏側が明らかとなった。
封切られてから連日、興行収入やその作品性や“ジブリの今後”など様々な面で話題を集めている本作。その物語は、かぐや姫が「なぜ地球を選んだのか?」そして「この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか?」という、これまで語られることのなかった謎に迫っっている。
そんな本作で、かぐや姫を育てることとなる“翁”役で出演していた地井さん。しかし実は、映画本編の声はもうひとりの名優・三宅裕司によって完成していたというのだ。
地井さんの声をプレスコで収録したのが、2011年夏。2012年6月に地井さんはこの世を去ってしまったが、2013年夏、セリフの変更や息づかいを調整するために再度キャストを集めて、アフレコ収録をする必要が出てきた。
当初、制作陣は過去に地井さんが出演した作品や番組から音声を抽出し、組み合わせる手法を検討するも、うまくいかず…。