故ポール・ウォーカーの葬儀が執り行われる
(Photo:cinemacafe.net)
11月30日に、友人がハンドルを握る車の事故で、わずか40歳にして死去した『ワイルド・スピード』のスター、ポール・ウォーカー。そのポールの火葬が終わり、12月14日(現地時間)に、家族はひっそりと葬儀を執り行った。
事故死から14日にしての葬儀となったが、この間には検視局が遺体確認に手間取るなどトラブルも発生。歯科診療記録から遺体がポールのものであると確認後は速やかに検視を行い、その後ポールの亡骸は遺族のもとに戻っていた。
そしてこのほど遺族は親しい友人たちとともに葬儀を行い、火葬した遺灰をハリウッドヒルズにある「Forest Lawn Memorial Park」墓地に埋葬した。葬儀は無宗派で、約40分間で終了したという。
約50人程の親しい友人や家族だけの密葬だったそうで人々は立ち上がって、ポールに賛辞を与えたそうだ。米エンタメ情報サイト「eonline」によると、出席者は、父ポール・ウォーカー・シニア、母親シェリル・ウォーカー、兄弟のカレブ・ウォーカーとコーディ・ウォーカーだけでなく、ほかの家族や親しい友人がいたそうだ。
葬儀に引き続き、遺族は、ユニバーサル・スタジオの音響ステージで、マスコミ・シャットアウトの完全招待制の追悼式を開催した。約200人の招待客の中には『ワイルド・スピード』の共演者タイリース・ギブソン、ミシェル・ロドリゲス、リュダクリスらもおり、ポールの父ポール・ウォーカー・シニア、ポールのマネージャーのマット・ルーバーらとありし日のポールを偲ぶ挨拶を行ったという。音楽は、日本でも人気の高いベン・ハーパーが歌曲を披露したそうだ。追悼式は約2時間にわたり行われ、ある関係者は「誰もが涙を流していました」と語っている。
式が終わった後タイリースは写真共有サイト「Instagram」にポールの写真を掲載、「今日、スタジオ中が君を愛する人でいっぱいになったよ。僕は今日が君の結婚式だったらどんなにいいかと思った。神様にはきっと僕らの理解を超えた、もっと素晴しいプランがあるんだろうね」とコメント。さらに「僕らは自分たちの思いで君にこの世にいてもらい、もっと笑いを、もっと人生の喜びを、もっとおしゃべりを…もっともっとと思ってしまった。
その思いが多すぎて君はきっと捕まえきれないだろうね。でも、僕らの心は、君と過ごした13年間の笑い、落ち着ける空間、君の謙遜の心、大いなる愛であふれているよ。それらは心からあふれて、僕はとらえきれないほどだ。引き続き君の家族、お嬢さんのメドウスに祈りを送りたいと思う。君は、この世で最高の親友だから、こう祈るよ。天使ウォーカー、天国で安らかに眠れって」。
ミシェル・ロドリゲスはツイッターに「今日、私は偉大な人物に別れを告げたの。彼の精神と黄金に輝く心をどれほど愛していたか伝える言葉が見つからないわ。
私のツイートが天国に届くといいのだけれど。そうね、あなたはもうおしゃべりはやめてくれって言うわよね。ポール、愛しているわ。あなたの旅立ちが私の心に火をともしてくれた。また会いましょう。それまでは体を包む光を楽しんで」とコメントしている。
また『ワイルド・スピード』新作撮影中のジェームズ・ワン監督は「友よ、さようなら。君の寛大さと優しさは、僕によりよい人間になるよう鼓舞してくれたよ。
君を知ることが出来て本当によかった」とつぶやいている。
ポールのファンは悲しみに暮れ、ネット上には「どうか天国で安らかにお眠りください」「あなたが亡くなってしまったなんて、今も信じられません」と多くの書き込みが見受けられる。
(text:Mieko Nakaarai)